正面仕上がり

 

ニチハ株式会社で販売されている、アスファルトシングル材に「アルマ」という商品があります。

このアルマは米国生まれの歴史あるアスファルトシングル屋根材軽量性、耐久性、洗練されたデザイン性が魅力です。

ここでは、そんなアルマについて紹介していきます。

アルマの特徴

下屋根施工

 

アルマはアスファルトグラスファイバーを原材料とした屋根材で、グラニュール構造のセラミックコーティングによって高い耐候性と幅広い建物に調和したデザインが特徴となります。

 

本体の形状・カラー

【本体の形状】

 

本体形状寸法:「984mm×長さ337mm」、㎡あたり葺き枚数:「7」、重量:「1.68kg/

 

【カラーの種類】

SA301 ブラックARアルマブラック
SA302 グレーARアルマグレー
■・SA303 ブラウンARアルマブラウン
SA304 グリーンARアルマグリーン
SA305 キャメルARアルマキャメル

 

意匠性

 

2層構造の凹凸と天然石のグラデーションによって、和風や洋風、伝統建築やモダンな建物にも調和します。天然石のグラデーションと5色のカラーバリエーションによって建物全体のコーディネートが可能です。

 

耐久性

 

アルマは原材料となる天然石に顔料や粘土、水やガラスを使用したセラミックコーティングをするグラニュール構造です。グラニュール構造による高い耐候性で自然なグラデーションを維持することができます。

また耐候性のほかにも耐風圧性や耐水性、耐衝撃性にも優れています。

そのほか、スーパーシーラント技術によって屋根材どうしがしっかりと接着されるため強風時でも浮きや剥がれに強く、基準風速38m/s以上の強風地域での使用が可能です。さらに原材料がアスファルトとグラスファイバーからできているため、柔軟性が高く衝撃にも強い屋根材となっています。

 

重量

 

アルマは1枚あたり1.68kgと軽量なため、地震時の揺れを軽減する効果が期待できます。

一般的な平板陶器瓦の30、スレート屋根材の60%程度の重量です。屋根材を軽量化することで建物にかかる負担を軽減することが可能です。

 

施工性

 

アルマはカッターナイフや金ばさみでの裁断が可能です。一般的なスレート屋根の裁断のように大型の特殊工具を必要としないため、屋根上での施工性に優れています。

対応の釘打ち機を使用することでさらにスピーディな施工もできるため、屋根工事の工期短縮にも最適です。

 

メーカー保証

 

アルマは割れや剥離に対して10年間のメーカー保証が付いています。保証内容は新築物件に限り、屋根材本体の割れや剥離が発生した際の補修工事や代替製品の提供などを行っています。

 

アルマのメリットとデメリット

大屋根施工後

メリット

材料費が安価

 

アルマは軽量で意匠性や耐久性に優れた屋根材でありながら、施工単価が比較的安価であることがメリットです。

 

環境にやさしい

 

ほかの屋根材に比べて原材料の取得から廃棄までにかかる二酸化炭素の排出量が少なく、環境に優しい屋根材です。

 

デメリット

粒状石が落下する

 

アルマは屋根材表面の粒状石が落下するデメリットがあります。アルマに限らずアスファルトシングル特有の現象です。屋根材が運搬時に傷がつかないように多めに付着しているため、その分が剥がれます。

 

施工地域や仕様が限られる

 

北海道や東北、北陸の日本海側など積雪地域での施工ができません。

またアルマの施工が可能な標準屋根勾配は3.5寸以上ですが、2.5寸以上であれば緩勾配仕様の施工も可能です。ただし多雪地域においては緩勾配仕様では施工ができないので注意が必要です。

 

リフォームの保証が無い

 

他のメーカー商品と比較した場合にデメリットとなるのが、リフォーム時(葺き替え、重ね葺き)のメーカー保証が出ない点です。何か起きた場合には、施工店の施工保証に頼る形となりますので、施工店選びがとても重要となります。

 

最後に

 

アルマは新築工事はもちろん、重ね葺きや葺き替えにも対応しているためリフォームにも最適で、軽量性や施工性の高さから工期の短縮や建物への負担軽減などが期待できます。

そして、幅広い建物に調和するデザイン性やカラーバリエーションを備えており、施工単価を抑えられる安価な屋根材であるため、おすすめできる屋根材の一つです。

工事を行う際は、このアルマも是非ご検討してみてください。