横浜市旭区のH様邸にて、軒天カバー工事を行いました。
カバー工事は、既存の軒天材を剥がさずに上から重ねて張って仕上げていく工法です。
既存の軒天材を剥がさないため、剥がす手間や木下地(垂木など)の調整、処分費がかからないため、コストを抑えて工事ができます。
そんな軒天カバー工事の施工事例をここではご紹介します。
軒天の劣化状況
既存の軒天ベニヤは、経年劣化の影響で剥がれて穴が空いている状態でした。
隙間の放置は、雨漏りの原因や動物の侵入などの2次災害に繋がってしまいます。
全体的に軒天のシワや剥がれがありましたので、軒天全部を「ケイカル板」という材料でカバーしていきました。
軒天カバー工事の施工事例
既存の軒天寸法に合う大きさにカットして、接着ボンドとフィニッシュネイルという釘で固定していきます。
ケイカル板を全体的にできる限り隙間なく張っていきます。
ケイカル板を張った後、外壁との取合いはコーキングで仕上げて防水処理していきます。
次に塗装作業に入っていきます。
ケイカル板の継ぎ目が目立たないように、パテ処理していきます。
その後、ビニール養生を行い、ケンエースという材料で2回塗って仕上げていきます。
塗装完了後に養生を剥がして、軒天カバー工事の完了となります。
軒天カバー工事のビフォーアフター
軒天換気口の網も劣化して錆びていたため、新しい網に交換していきました。
軒天の剥がれを直すだけで、美観ががらりと変わります。
軒天工事は、雨や動物の侵入を防ぐことが目的ですが、美観にも大きく影響します。
工事期間は、仮設足場工事が2日間、軒天カバー工事が2日間、塗装工事が2日間の計6日間で仕上がりました。
最後に
軒天カバー工事は張り替え工事と比べて工期や予算が抑えらるため、近年ではよく行われている工事となります。
ただ、メリットも多いカバー工事ですがデメリットもあります。軒天を剥がさないため、垂木などの内部の状態が分からない点や劣化した軒天材がそのまま残ってしまう点です。
仮に垂木などが腐食していたり、カビなどがあった場合はそのまま残ってしまうため注意が必要です。もちろん、カバー工法を行う前にある程度、状況が怪しい箇所などは部分的に剥がしたりしますが、それでも限界があります。
このようなメリット、デメリットを考えた上で施工を行うことが大事です。
一番よくないことは、劣化した状態でそのまま放置してしまう事です。雨漏りや動物が浸入してしまうリスクがあるため、剥がれ等がある場合は早めに修理を行っていきましょう。