横浜市都筑区のN様邸にて、雨樋交換工事を行いました。
既存の雨樋は、積雪の影響で歪んで傷んでおり、火災保険を利用して工事を行っています。
今回は、その傷んだ「雨樋の交換」と一緒に「鼻隠しの板金工事」も行ったのでその事例をご紹介します。
雨樋の被害状況
積雪の影響で、雨樋一箇所に集中して負荷がかかり、歪んでしまっています。
歪んで下がった箇所に雨水が溜まり「雨漏れ(オーバーフロー)」はもちろん「汚れ」も溜まってしまいます。
そのほか、集水桝に「泥」が溜まり、「雑草」が生え、雨樋が機能していない箇所もありました。
雨樋は、砂が入り込みやすく、雨水で泥となり詰まってしまいます。
雨樋交換工事の施工事例
雨樋の交換を行う場合は、必ず仮設足場を設置していきます。
まずは、既存の雨樋と吊り金具を撤去していきます。
撤去を行うと、鼻隠しの木板(ラワン材)が、劣化して塗膜が剥がれていました。
築年数も古く、塗膜が剥がれやすい状況のため、板金巻きを行う形となりました。
軒樋と一緒に竪樋とデンデンを撤去していきます。
鼻隠しにガルバリウム鋼板を巻いて仕上げていきます。
ガルバリウム鋼板を巻くことで、塗膜が剥がれて「木板の腐食・美観が低下」することがありません。
板金巻き後、新しい吊り金具を設置していきます。
600mm間隔でビスで固定します。
新しい雨樋の商品が積水化学工業の「アーバントップ」を使用しています。
比較的リーズナブルな価格設定で、オシャレなデザインです。
先ほど取り付けた吊り金具に軒樋を取付けていきます。
軒樋には、竪樋を繋ぐための集水器も一緒に取付けていきます。
新しいデンデンを外壁に差し込んでいきます。
そのデンデンにアーバントップの丸樋を取付けていきます。
各種接着のボンドで固定して、最終確認を行い完了です。
工事期間は、解体含めて、3日の作業でした。
最後に
メンテナンスとして目が行き届かない雨樋ですが、自然災害の影響を受けやすく被害が出やす箇所です。
主に積雪や台風などの影響で雨樋が割れたり歪んでしまうと、雨水が滝のように地面に向かって流れ落ちるため、快適な住環境が損なわれてしまい、近隣との騒音トラブルに繋がってしまうこともあります。
また、漏れた雨水は軒裏などに集中して流れると雨漏りリスクもあるため注意が必要です。
このようなトラブルやリスクを防ぐためにも雨樋に被害が出た場合は、早めに交換を行っていきましょう。
また、自然災害での被害は火災保険が使えますので、契約している保険会社への確認をおすすめ致します。