横浜市南区のN様邸にて、セキスイかわらUの塗装を行いました。
築30年以上で、以前日本瓦からセキスイかわらUに葺き替えを行い、その後に一度塗装をされて今回が2回目の塗装となります。
セキスイかわらU(ノンアスベスト材)は、表面の剥離や割れやすい欠陥屋根材のため、基本的に葺き替え工事推奨の屋根材です。
セキスイかわらUの正しいメンテナンス方法について詳しくはこちら>>
今回は、ご予算の都合と状態がそこまで悪くなかったため、リスクをご説明の上で塗装で仕上げています。ここでは、その施工事例をご紹介をさせていただきます。
施工から6年経過して既に塗膜の剥がれが始まっています。割れや破損は無いですが、製造から年数が経過しているので、これからメンテナンスをされる方は基本的に葺き替え工事一択での検討をおすすめ致します。
セキスイかわらUの経年劣化
屋根材の割れや、表面の塗膜が剥がれていました。
塗膜の防水効果が切れたことにより屋根材が雨水を吸収し、強度が落ちて割れてしまいます。
屋根の点検している最中も、気を付けないと屋根材が割れてしまう状態でした。
塗装工事の施工事例
塗装を行う前に、高圧洗浄でコケや汚れを洗い取り除いていきます。
高圧洗浄を行うと、旧塗膜が一気に剥がれました。
しっかりと、下地調整を行い、塗装に入ります。
割れた場所にはコーキング補修を行っていき、まずは下塗りをいれていきます。
屋根材に塗料がしっかり吸収するまで、ていねいに塗装していきます。
下塗り後に本塗り材を塗っていきます。
今回は、水谷ペイントのナノシリコンを使用していきました。
耐久性は上から2番目となります。耐用年数の目安は10~12前後となります。
施工保証は5年間となりますが、今回のセキスイかわらUの場合は、剥離しやすいため基本的に保証対象外となります。
下塗りの乾きを確認して、中塗り(本塗り材の塗布)を行っていきます。
セキスイかわらUは、他の屋根材と比べて、波があり塗装で仕上げるのに時間がかかります。
最後に、中塗りが乾きましたら、上塗りしていきます。
1回の本塗りだけでは塗膜が薄いため、計2回塗って仕上げていきます。
上塗りと最終確認、タッチアップ作業を行いましたら、完了です。
艶が出て、非常にきれいに仕上がりました。
工事のまとめ
今回の工事で見栄えももちろんですが、塗膜を施したことによ、屋根材の劣化を遅らせる事出来ます。
大事なことは、塗装工事では悪くなったものは治せません。そのため完全に悪くなってしまう前に、早めのメンテナンスが重要となります。
「ひび割れ、穴が空き、鉄部の腐食」などが深刻化してからでは塗装の出番はなくなります。
ただ、冒頭でもお伝えしましたが、この「セキスイかわらU」は欠陥がでやすい屋根材のため、施工方法は基本的に、屋根葺き替え工事一択となります。
状態の悪いまま無理に塗装工事してもお金の無駄となってしまうので、適切な施工方法の選択や屋根リフォームの計画をおすすめします。