横浜市港北区のアパートで屋根カバー工事を行いました。
既存の屋根材の割れが酷いため、メンテナンスのご依頼を受けて対応させていただきました。
今回は、上に新しい屋根材をカバーして仕上げるカバー工法で施工を行っています。
ここではその施工事例をご紹介します。
屋根材の劣化状況
既存の屋根材はノンアスベストのグリシェイドNEOが使用されていました。
この屋根材は非常に割れやすく、とても強度が弱いです。劣化すると破片がぼろぼろと下に落ちてきます。
屋根カバー工事の施工事例
まずは、既存の棟包みを解体していきます。
劣化した棟下地も解体して清掃していきます。
フラットになった屋根材に防水シートを張っていきます。
防水シートは田島ルーフィングのEX+を使用しています。
防水シート施工後、各種役物を取付けていきます。
軒先に唐草、ケラバには水切りを取付けます。
各種役物取付け後、新しい屋根材を葺いていきます。
新しい屋根材は、アイジー工業のスーパーガルテクトを使用しています。
スーパーガルテクト取付け後、中央に新しい棟下地材を取付けていきます。
下地は樹脂製の下地を取付けています。
棟下地取付け後、新しい棟包みを取付けていきます。棟板金取付けの際に、既存同様に換気棟を設置していきます。
棟板金は釘ではなく、外れにくいビスで取付けて施工していきます。
棟板金取付け後、棟の取合い部にコーキングで防水処理を行っていきます。
その後、全体的な清掃と、最終確認を行い問題がなければ完了となります。
屋根カバー工事のビフォーアフター




工事期間は5日間でした。
屋根カバー工事を行うことで、美観が良くなり、屋根全体の耐久性も高まりました。
最後に
コロニアル屋根はアスベスト入りとアスベストなしの屋根材があります。
現在はアスベスト入りが販売中止となり、アスベストなしの屋根材に切り替わりました。
そんなアスベスト入りからアスベストなしの切り替わった時期に製造されたコロニアル材は、まだ技術が乏しく、欠陥品が数多く生まれてしまいました。
そんな屋根材の中の一つが、グリシェイドNEOでした。強度が低いためひび割れが出やすく、塗装では長く持ちません。
そのような場合は、今回施工した「カバー工法」という施工方法がおすすめとなります。
屋根のメンテナンスをお考えの方は、屋根の状況をしっかりと確認して適切な施工で工事を行っていきましょう。