横浜市保土ヶ谷区のN様邸にて、雪害で雨樋に歪みができていたため、火災保険を利用して雨樋の交換工事を行いました。
雨樋は、雪の重みで留め金具が外れたり、軒樋が歪みます。
自然災害での不具合は火災保険の対象となりますので、同じような状況の方は加入している保険屋さんに問い合わせてみましょう。
今回は、雨樋の火災保険の適用事例と雨樋の施工方法についてご紹介していきます。
雨樋の不具合状況
雨樋の中央部分が雪の重みで下がっていました。
両端に集水器(竪樋との接合部の役物)がありますが、雨水が集水器に流れないで中央に集中するため大雨時に雨水が漏れてきます。
同様に、雨樋のコーナー部分が下がり、集水器と逆方法の勾配となって雨漏れ(オーバーフロー)が発生します。
雨樋で不具合が発生する原因としては、経年劣化での不具合はほとんど少なく、雪や台風での影響がほとんどです。
角の樋は丈夫に見えますが雪の重みで歪んでしまいます。
雪の重みで軒樋が「下がってしまったり、歪んでしまった」という場合には保険の対象になるケースがあります。
今回は、この状況で申請を行ったところ適用されました。
雨樋交換の施工方法
2Fの雨樋の施工では、必ず仮設足場が必要です。
1F部分も基本的には必要ですが、m数によっては脚立で行うこともあります。
既存の雨樋を解体処分していきます。
古い金具もすべて取り除いていきます。
今回は、同時に外壁塗装を行っていきましたので、解体に合わせて、先に破風の塗装を行っていきました。
外壁塗装をしない場合でも、タッチアップ補修や鼻隠しの塗装だけ行うこともできます。
鼻隠しは計2回塗りで、塗料が乾いたら雨樋の取付作業に入っていきます。
軒樋に新しい金具を取付けていきます。
水糸で、高さを調節していきます。
金具の取け位置を変えて、雨樋の勾配を出していきます。
使用材料は、デンカ株式会社のDL75という商品を使用していきました。
通常の雨樋の大きさよりも少し大きく、雨水の入る容量が多くなっています。
先ほど取付けた金具に雨樋を取付けていきます。
軒樋の取付けはこれで完了です。
次に、縦樋を取付けていきます。
解体前のデンデンと同じ位置に新しいデンデンを取付けていきます。
取付けたデンデンに新しい竪樋を取付けていきます。
長さをカットして調節を行い、取付けしていきます。
竪樋の取付け完了です。
軒樋に集水器を取付けて、その集水器に竪樋を接合して完了です。
雨樋の交換工事の完了です。
雨樋の接合部分には、専用の接着剤を塗って固定していきます。
数十分で乾きます。
工事のまとめ
工事期間は、解体から取付けまで2人で1日作業でした。
雨樋が新しくなると美観もよくなります。
今回のように、自然災害(雪・台風)などで雨樋に不具合が起きた場合には、加入している保険屋さんに連絡してみましょう。
雨樋交換の保険対象になるケースがあります。
保険申請のやり方や雨樋工事についてご不明点ありましたら、お気軽に轍建築までご相談ください。