川崎市中原区のW様邸にて、屋根の葺き替え工事を行いました。
耐震の兼ね合いで、屋根の重量を軽減して地震対策を行うため葺き替え工事のご依頼を受けました。
どの程度屋根が重たいのかと言いますと、W様邸は2F屋根と1F屋根(総100㎡)に瓦屋根が積載されています。
瓦一枚の重さは、「約2.8kg」で、㎡あたりの枚数は「16枚」となり「約45kg/㎡」となります。
計算を行うと、100㎡×45kg=4500kg(4.5t)にもなります。
軽自動車の約4台分が、屋根に積載されているという計算になります。
この瓦屋根をすべて撤去して、新しく軽量瓦に葺き替えを行っていきましたので、その施工事例をご紹介いたします。
施工事例
仮設足場を設置して屋根葺き替え工事の作業に入ります。
まずは瓦の撤去作業から入ります。棟瓦から解体していき、一枚一枚解体して並べていきます。
解体した瓦や葺き土などをスライダーにて、地上へ降ろしていきます。
桟木も解体して、屋根面をフラットにしていきます。
解体が完了したら、12mmの構造用合板を張っていきます。
寸法を計って、屋根面全体にベニヤを張ります。
ベニヤを張ったら、改質ゴムアスファルトルーフィングを張っていきます。
防水シートを張ったら、軒先に唐草を取付けていきます。
同様に、ケラバに捨板を取付けていきます。
スターターやケラバを設置したら、新規屋根材の本張りを行っていきます。
今回使用の屋根材は、ディーズルーフィングのエコグラーニです。
素材がジンカリウム鋼板でその上に自然石粒がコーティングされた屋根材です。メーカー保証が30年で意匠性にも優れており、おススメの屋根材の一つです。
新規屋根材の本張り後に、屋根材の継ぎ手部にビス留めを行っていきます。
ビス留めを行う事により、屋根材が固定されていきます。
屋根材の本張りが完了したら、棟を仕上げていきます。
シーラーという樹脂材を屋根面に取付けていきます。
エコグラーニは凹凸があるので、棟の隙間からの雨水の侵入を防いでいく為です。
シーラーの設置後に、木下地を取付けていきます。
最後に、同質のジンカリウム鋼板でできた、同質棟カバーと角トリム(ケラバ役物)を設置していき完了となります。
仕上がり完成です。
エコグラーニは、屋根材自体が雪止め効果があって、基本的には雪止めを取付けません。
雪止めを設置しない事によって、意匠性がとても高まります。
また、ご予算や美観によって、棟やケラバ部分を同質役物ではなく板金で仕上げることもできます。
工事のまとめ
ディーズルーフィングの屋根材の重さは、㎡あたり約7kgとなります。
施工前「100㎡×45kg=4500kg」→「屋根材(100㎡×7kg)+ベニヤ(100㎡×8kg)=1500kg」と約3000kgも軽量になりました。
以前の瓦屋根よりも大幅に重さが改善されて、地震対策の効果は期待できると思います。
メンテナンスも塗装などが不要のため長持ちします。
将来的なランニングコストを考えてもお得な屋根材ですので、屋根工事をお考えの際はディーズルーフィングのエコグラーニもご検討してみてください。