屋根リフォームをする時には、様々なトラブルが起きることがあります。
しかしどんなトラブルがあるのかを知っていれば、事前に回避できるのです。
業者の協力が必要になるものもありますが、まずは屋根リフォームのトラブル例について知っておきましょう。
屋根リフォームで起こり得る3つのトラブル
屋根リフォームでのトラブルは、大きく分けると3つあります。
工事中に起きるトラブルと工事後に起きるトラブル、そして契約に関するトラブルです。
そこにはどのようなトラブルがあるのかを紹介していきます。
近隣トラブル
工事中に起きるトラブルとして代表的なのが、近隣トラブルです。
屋根リフォーム工事では、ご近隣の方へ多少なりともご迷惑をおかけするため、工事前にしっかりとご挨拶を行い、説明を行います。
ですが、その説明を怠った場合に、ご近隣の方とトラブルになってしまう事例をご紹介します。
砂埃や廃材の飛散、塗料の臭い
屋根リフォーム工事中に発生する砂埃や廃材の近隣への飛散は、目に見えてわかる典型的なトラブルです。
足場の養生ネットを張っていても、まれに強風などで近隣へ砂埃が飛んだり、廃材(腐食した木材など)が軽いため飛んでしまうことがあります。
屋根葺き替えの解体時が、一番飛散しやすく、もっとも注意しなくてはいけない作業となります。
そのほか、屋根塗装で塗料を使うことによって、臭いのトラブルも発生します。
とくに、夏場に弱溶剤(油性)塗料を使用する場合には、注意が必要です。
騒音
工事中は、騒音が発生してしまい、これも近隣トラブルの原因になってしまいます。
屋根リフォーム工事での騒音は、「仮設足場の組立解体時」、「高圧洗浄時」、「屋根材取付け時(釘打ち機)」、「屋根材解体時」などが該当します。
実際の作業は、日曜日や朝の早い時間から騒音が出る作業は行いませんが、それでもご近隣で気にされる方は気にされますので、きちんとした説明と配慮を行う必要があります。
高圧洗浄
屋根の塗装をする際に行う高圧洗浄は、洗浄水の飛散によるトラブルの原因になります。
足場の養生ネットを張っていても、強風などで泥水が飛散してしまう事もあります。
高圧洗浄を行う場合は、事前の挨拶回りで「洗濯物を控えてもらう」、「窓を閉めてもらう」、「カーシート(車養生)」の説明は必須です。
状況によっては、「雨の日に作業を行う」、「養生ネット+ブルーシートを張る」などの対策が必要です。
完全に防ぐことは難しくても、その量を減らすことはできます。
施工トラブル
屋根リフォームの施工中に起きるトラブルは、周囲への影響だけではありません。
工事そのものでトラブルが起きることもあります。その場合はどのようなトラブルがあるのかを紹介していきます。
屋根材の剥がれや雨漏り発生
工事中や工事後に、「手抜き」や「施工不良」などがある屋根リフォーム工事だと、屋根材が剥がれたり、雨漏りが発生するトラブルがあります。
ビスや釘の留め忘れや、きちんとした施工(雨仕舞)を行っていないと、このようなリスクがでてきます。
契約前に、トラブル対処の方法や保証、アフターメンテナンスなどについてしっかり確認しておきましょう。
塗装後の剥離
屋根塗装工事では、施工してから直ぐや数年で塗装面の剥離が起きてしまうトラブルもあります。
施工して直ぐに剥離した場合は、「手抜き」や「施工不良」がほとんどです。
この場合は、直ぐに塗装のやり直しを依頼しましょう。
数年(2~3年)の場合は、上記の他に「下地の状態が悪い」ため剥離した可能性も考えられます。
しかしながら、施工前にあらかじめ説明(剥がれるリスクについて)を受けていない場合は、やり直しを依頼して良いでしょう。
どちらにしても契約前に、保証やアフターメンテナンスについての確認が重要です。
訪問販売トラブル
屋根リフォームに関するトラブルの中でもよくあるのが、訪問販売トラブルです。
しっかりと気づければ契約前にトラブルを回避できますが、悪徳業者どころか詐欺業者の可能性もあるので注意してください。
ここではそんな訪問販売トラブルの例を紹介します。
ぼったくり工事
訪問販売では「相場とはかけ離れた費用」いわゆるぼったくり工事に合ってしまうトラブルが多いです。
相場の「1.5~2倍」という費用を出す施工店も少なからずいます。
そのため訪問販売の施工店と相見積もりを行うと、費用の違いによく驚かれる方も多いです。
もちろん、まっとうな価格設定の施工店もいますので、すべてがそうというわけではありません。
必要のない工事をすすめられる
本来なら必要のない工事を、訪問販売業者に勧められて依頼してしまうトラブルもあります。
とくに屋根点検が無料と言って、屋根に上がろうとする業者は注意した方が良いでしょう。
屋根に問題がなくても、屋根リフォーム工事が必要だと強く営業をかけられるケースが多いです。
ですが、もちろん本当に屋根リフォームや修理が必要な可能性もありますので、その場合は対応が必要です。
屋根リフォームでトラブルを防ぐには?
屋根リフォームでのトラブルは、事前にどれだけ確認して情報を収集できるのかで防げるものばかりです。
そもそもその業者は信頼できる業者なのかという段階から始まる話なので、訪問販売の業者が来ても即決せず、よく情報を調べるようにしてください。
実際に契約する前も、細かい部分まで追求してトラブル回避できるようにしましょう。
近隣トラブルに関しても、どういうことが想定されるのかがわかれば、トラブルを減らすことはできるのです。
まとめ
屋根リフォーム工事では、様々なトラブルが想定されます。
トラブル例を知っていれば対処方法も思いつきますが、知らなければ対処が後手に回ってしまうのです。
どんなトラブルが起きるのか、それに対して何をすれば良いのか、そもそも防ぐためには何が必要なのかを考えて、信頼できる業者へ依頼するようにしてください。