横浜市中区N様邸にて、屋根カバー工事(重ね葺き)を行いました。
N様邸は「強風時に板金(棟包み)が剥がれてしまった」ため、お問い合わせを受け対応させていただきました。
そのほか全体的な劣化もあり、施主様のご要望があったため、屋根をガルバリウム鋼板材でカバーしています。
その施工事例をご紹介します。
劣化状況
屋根材の割れが複数箇所で確認しました。
隙間から内部に雨水が入り込んで防水シートを傷めています。
屋根材が沈んできていたため、下地(野地板)を確認すると、腐食が進んでいました。
原因として、雨水が内部に染み込んで防水シートを抜け、野地板を傷めています。
放置すると、屋根材が剥がれてしまう可能性があります。
実際に工事に入るまでに時間を要する為、応急処置を行っていきます。
少しでも雨水の侵入を防いでいくためです。
施工事例
屋根工事を行う際には、仮設足場が必要です。
N様邸は、2F部分(建物1F)に上がるための外階段がなく、一度部材を上げるためのステージを建ててから、足場の設置を行いました。
仮設足場の設置完了です。
このタイプの足場の設置費用は、部材運搬に手間がとてもかかってしまい、通常よりも「3~5万円」プラスとなります。
まずは、使用する屋根材の荷揚げを行っていきます。
荷揚げ作業も、屋根までの高さがあり、手間と時間がかかります。
既存の棟板金、雪止め金具を解体してフラットな状態にしていきます。
解体後は、屋根の清掃を行っていきます。
12mmベニヤを、既存の屋根材に上張りしていきます。
ベニヤを張り終えたら、その上に防水シート(改質アスファルトルーフィング)を張っていきます。
防水シート(ルーフィング)を張り終えたら、各種役物を取付けていきます。
軒先には唐草を取付けます。
屋根の端部にケラバ水切りを取付けていきます。
役物の取付けが完了したら、新規屋根材を本張りしていきます。
屋根材は、ガルバリウム鋼板材の「横段ルーフプレミアムS」を使用しています。
同時に、雪止め金具も取付けていきます。
ハト小屋などの外壁が立ち上がっている部分にも、屋根材を張っていきます。
屋根材の本張りが完了です。
最後に、棟板金を取付けていきます。
まずは、木下地(貫板)を取付けていきます。
その後、棟包みを釘でを取付けます。
仕上げに板金材やハト小屋まわりに、コーキング処理を行い完了です。
まとめ
工期は、仮設足場2日、屋根作業3日間と計5日間でした。
屋根の状態によって工法や、立地条件によって費用や工期も変わってきます。
屋根は、定期的な点検を行って、雨漏りを未然に防ぐ事が重要です。
今回の屋根カバー工事は廃材処分費用が発生しないので、葺き替えよりもコストカットできますし、2重屋根となるので雨仕舞、断熱効果、遮音効果が高まります。
屋根リフォーム工事の際は、工法や屋根材の種類にも複数検討していくことがおススメです。