近年、もっとも普及しているのが「化粧スレート屋根」です。
メリットもデメリットもありますが、価格対費用効果のバランスが良く、見た目もスッキリとしておしゃれなので、人気があります。
そんな化粧スレート屋根ですが、屋根リフォームを行った場合どれくらいの価格になるのでしょうか?
ここでは、スレート屋根の特徴(メリットデメリット)、リフォームした場合の価格などについてまとめました。
化粧スレート屋根の特徴は?
化粧スレート屋根は、セメントに繊維質を混ぜて「約5mm程度の薄い板状」に加工されてできた屋根材です。
現在では、「石綿スレート(アスベスト入り)」の屋根材の販売は中止となり、「無石綿スレート(ノンアスベスト)」のみの販売となっています。
また、粘板岩を使用した「天然スレート」という種類もありますが、「化粧スレート」とは別物となります。
メリット
化粧スレート屋根は、瓦屋根(和瓦)の「約半分以下」の重さで建物への負担が軽減されています。
洋風なデザインで、カラーバリエーションも豊富なので、好きな色を選びやすいのも人気の理由の1つとなっています。
軽量で手軽に使えるにもかかわらず、「耐久性」、「耐熱性」、「耐腐食性」に優れているのが大きなメリットです。
デメリット
化粧ストレート屋根は、「8年~10年」ごとに塗装が必要です。
塗装をしないと性能が維持できないので、定期的なメンテナンスが必要な点がデメリットといえるでしょう。
ただし、メンテナンスをきちんと行っていれば、30年といった長期にわたって使えます。
化粧スレートへの屋根リフォーム価格
ケイミューの「コロニアルグラッサ」を使用した場合
葺き替え工事:建坪「30坪」屋根面積「80㎡」
工事項目 | 単価 | ㎡数 | 費用相場 |
仮設足場 | 650円 | 160㎡ | 104,000円 |
既存瓦解体処分 | 2,500円 | 80㎡ | 200,000円 |
ベニヤ張り | 2,300円 | 80㎡ | 184,000円 |
防水シート | 600円 | 80㎡ | 48,000円 |
コロニアルグラッサ(材工共) | 5,500円 | 80㎡ | 440,000円 |
各種役物(棟板金など) | 1式 | 100,000円 | |
管理・経費 | 1式 | 35,000円 | |
合計 | 1,111,000円(税別) |
これらを合計すると、税込み価格で「約122万円」となります。
カバー工法で行った場合には「古い屋根材の解体費・処分費」がかかりません。
葺き替え工事費用「11,000~14,000円/㎡」(足場代含まず)
瓦などからスレート屋根へのリフォーム価格は、「商品」、「施工面積」、「屋根の形状」によって異なります。
※価格はあくまで目安となります。
スレート屋根を扱っているメーカー(商品)
スレート屋根を扱っているメーカー・商品では、何といってもケイミュー株式会社(旧:クボタ松下電工外装株式会社)の「コロニアルとカラーベスト」が有名です。
どちらもスレート屋根の代名詞となった商品で、シェア率もトップを誇ります。
商品ラインナップが豊富で、好きな色を組み合わせることができる「シャッフルカラー」や「南欧風、天然石風」など、おしゃれなデザインがそろっているのも魅力です。
また、初めから遮熱効果のある「コロニアル遮熱グラッサ」もあります。
スレート屋根も昔と比べて耐久性が向上してきており、その意匠性から再び人気が出始めています。
まとめ
デザインが豊富でリーズナブルな価格なのが、化粧スレート屋根です。
爆発的に売れた屋根材なので、多くの住宅で取り扱われています。
ただし、定期的な点検とメンテナンスを行い、劣化がみられたら塗り替えは不可欠です。
いろいろな屋根材がありますが、この化粧スレート屋根も魅力的なので、ぜひご検討ください。