立平ロックとは、株式会社セキノ興産から販売されている商品で、縦葺き屋根の一種です。

シンプルな形状で、緩やかな勾配でよく使用されている屋根材です。

ここでは、「立平ロック」の特徴や、メリットとデメリットについてご紹介させて頂きます。

立平ロックの特徴

 

瓦棒屋根(内部に心木という木を使用した屋根材)とは違って、心木を使用しないハゼ止め仕様のシンプルな仕上がりです。

和風なお宅にも、洋風なお宅にも合う、デザイン性です。

素材は「ガルバリウム鋼板」が主流で、ほかにも「フッ素樹脂塗装鋼板」「タイマフロンGL」「カラーステンレス鋼板」などがあります。

板厚は「0.35mm~0.5mm」となります。

 

<形状タイプ>


形状は、「フラットタイプ」が一般的であり、そのほか「平リプタイプ」、「丸リプタイプ」などがあります。

「アーチ」加工も行え、ウェーブ状の屋根デザインも可能になり、独特のユニークさやオリジナリティが発揮されます。

色は、「黒、新茶、シルバー、グレー、緑青、モズグリーン、ダークブルー」などがあります。

 

立平ロックのメリット・デメリット

メリット

 

価格が比較的安い

 

他の屋根材と比較して、ガルバリウム鋼板を使用していますが材料費が安く、工事費用を安くご提供できます。

 

軽量

 

㎡あたり「4kg」程度で、他の材料と比べても軽量です。

地震などの耐震性にも優れます。

 

緩やかな屋根勾配に適している

 

勾配がある屋根にはもちろん、緩やかな勾配の屋根にも葺く事ができます。

むしろ、緩やかな屋根勾配で葺ける数少ない屋根材です。

デメリット

 

断熱性・遮熱効果が低い

 

他の屋根材と比べて、断熱材などが入っていないため断熱効果がほとんどなく、また、遮熱の効果もないので、夏場の太陽の熱をそのまま吸収してしまいます。

 

遮音効果が低い

 

断熱材や、板金材の厚みも薄いため、強い雨の時には雨音が気になるかもしれません。

 

複雑な屋根形状では割高になる

 

基本的には、材料を工場で加工して、現場でそのまま取付けていく作業となります。

ですが、複雑であると、現場での加工も必要となります。

屋根形状が複雑な場合は、通常よりも作業面で時間がかかるため費用が割高となってしまいます。

他の屋根材よりも材料費は安くても、工賃で高くついてしまう可能性がありますので注意が必要です。

 

最後に

 

立平ロックは、「緩やかな屋根勾配」「費用を抑えたい」という方によくご提案させていただいています。

シンプルな形状で意匠性は高いので、どのようなお宅でもデザインは合うと思います。

もちろん立平ロックにも、メリットとデメリットとありますので、他の屋根材と比較されて選ばれていくと良いと思います。