スレート屋根は今や日本の家屋の主流を占める屋根材です。
軽量で施工もしやすくコストパフォーマンスもよいのが特長です。
スレート屋根を手掛ける業者さんや熟練工さんも多いため、最も信頼できる施工が期待できるのも多用される大きな理由です。
そんなスレート屋根ですが、ほかにも「コロニアルやカラーベスト」という名称で呼ばれることがありますが、それぞれどのような違いがあるのでしょうか?
ここでは、スレート屋根とコロニアル、カラーベストについて解説していきます。
コロニアル、カラーベストとは?
「コロニアル」、「カラーベスト」はよく耳にしますが、いずれもスレート屋根と同じものとなります。
スレート屋根は一般名称で、「カラーベスト」は旧クボタ社(現在ケイミュー社)で販売されているスレート屋根のシリーズ名となります。そのシリーズの中の一つの商品名が「コロニアル」となります。
現在のケイミュー社では「コロニアルクアッド」、「コロニアルグラッサ」などの商品があります。
スレート(コロニアル、カラーベスト)の特徴は?
スレート屋根はセメントを主体として、繊維質で強度を補った5mmほどの板材です。
なお天然の粘板岩(玄昌石)を「5mm」くらいの板にしたものもありますが、
主にヨーロッパで古くから使用されてきたもので、日本ではほとんど見かけません。
スレート屋根は不燃性で、耐水性も高いのが特長です。
カラーバリエーションも豊富で、サイディング材などの壁材との組み合わせで、デザイン性が高い住宅が数多く建設されています。
スレート(コロニアル、カラーベスト)のメンテナンス方法
スレート屋根は7年~10年を目安にメンテナンスが必要とされています。
表面塗装が剥がれたりコケが生えたりするので、再塗装の必要があるためです。
スレート屋根の塗装はもちろん美観の問題もありますが、
同時に耐候性など太陽光による加熱を防いだりしてくれる大切なものです。
剥がれたままにしておくと屋根全体の劣化につながりますので気を付けましょう。
補修
スレート屋根材は台風や大風、地震などの外部衝撃で割れたりすることがあります。
そういうときにはコーキング材や防水テープで補修できます。
また部分的な差し替えを行うことも可能です。
新しいスレート屋根材を用意しての差し替え(交換)や、同様のものが無いようでしたら、板金で巻いて仕上げる事もあります。
塗装
スレート屋根のメンテナンスは再塗装が一般的です。
壁材のモルタルやサイディング材も同字くらいにメンテナンス時期に達するため、一緒に施工することが多くあります。
屋根のメンテナンス等には作業や材料代よりも足場代の方が高かったりするため、メンテナンスを一緒にやれば同じ足場で作業できるため効率的でもあります。
壁材の塗装も同様ですが、表面塗装にもいろいろなグレードがあり耐用年数や費用に大きな差が出ます。
カバー、葺き替え
スレート屋根材は変形しにくいものですが、一般的には20年が耐用年数と言われています。
経年劣化等により反りが見られることがあり、一部であれば差し替え対応可能です。
各所にそういう変形が見られる場合はカバー工法や葺き替えが必要となります。
まとめ
スレート屋根はコロニアル、カラーベストという名称でも呼ばれていますが、基本的に同じものとなります。
スレート屋根は一般的な名称となり、カラーベストが旧クボタ社(現在ケイミュー社)のスレート屋根材のシリーズ名、コロニアルがそのシリーズの中にある一つの商品名となっていました。(現在のケイミュー社ではコロニアルクアッドなどの商品があります)
そんなスレート屋根は最も多く使用されている屋根ですので、そのメンテナンスを行っている施工店も多くいます。
また、スレート屋根の劣化は分かりやすいので、いろいろな業者が飛び込みで営業を掛けたりします。
飛び込み営業の場合は、値引きなどの巧妙な手法で売り込みを行う場合もありますし、法外な値段を要求してくる悪徳業者もいるようですので注意が必要です。