横浜市金沢区のH様邸にて、屋根葺き替え工事を行いました。
既存の屋根材は、「セキスイのかわらU」で塗装不可とされる、不具合の多い屋根材です。
今回は、その「かわらU」から「軽量屋根材リッジウェイ」に葺き替えを行いましたので、その施工事例をご紹介していきます。
屋根材の劣化状況
かわらUは、瓦型の軽量屋根材として一世を風靡した屋根材です。
しかし、アスベスト廃止後のかわらUは、さまざまな不具合が発生して問題になっています。
その不具合が、ひび割れや表面の剥がれです。
劣化した「かわらU」は、雨水を吸収して表面がボロボロと剥がれてきます。
こちら、H様邸の屋根も同様の状況でした。
そのほか、棟板金の劣化もみられました。
ケラバの板金部分は、劣化して錆びが発生しています。
屋根葺き替え工事の施工事例
屋根工事では、基本的に仮設足場の設置を行っていきます。
安全上、作業効率の向上、近隣への配慮を行うためです。
既存の屋根材「かわらU」を撤去処分していきます。
下地の防水紙と野地板は残します。
その上に、新しく構造用合板を増張りしていきます。
12mm厚のものを使用しています。
構造用合板の上に、防水シート(改質ゴムアスファルトルーフィング)を張ります。
今回は、夏場の熱移動を抑えるため、「遮熱性のある防水紙」を防水シートの上に張っていきました。
商品は、「ケイミューの遮熱ノアガードⅡ」を使用しています。
施主様のご希望で施工を行っていきました。ですが、基本的に遮熱シートは屋根材と遮熱シートの間に空間がある場合に効果を発揮します。そのため、しっかりとした効果を期待する場合は、「別途通気工法」や「瓦型の屋根材」での仕上げをおすすめします。
新しい屋根材(旭ファイバーグラスのリッジウェイ)を張っていきます。
リッジウェイ張り後、棟役物を仕上げていきます。
棟は、同質のH&Rを使用しています。
中央に換気棟を取付けて、棟部分の完成です。
そのほか、屋根材の各種役物部分に塗装を行って葺き替え工事の完了です。
屋根葺き替え工事のビフォーアフター
工事期間は、約7日間で仕上がりました。
同時に外壁塗装を行ったため、全体的に新築のような美観を取り戻しています。
最後に
セキスイのかわらUは、不具合が多いため塗装不可の屋根材です。
表面が剥がれたり、ひび割れが多くなってきたら、屋根の葺き替えを検討してみてください。
轍建築では、屋根の状況に合わせた適切な施工プランをご提案できます。
屋根工事の事で不明点ありましたら、お気軽にお問い合わせください。