SGL鋼板(エスジーエル)という建材をご存知でしょうか。
SGL鋼板はスーパーガルバリウムの略称で、『次世代ガルバリウム』とも言われています。
この記事ではそんなSGL鋼板の特徴などを紹介していきます。
オススメの商品も紹介しますので、最後まご確認ください。
SGL鋼板とは
SGL鋼板はスーパーガルバリウムの略称で、その名の通りガルバリウムを進化させた鋼板です。
ガルバリウム鋼板といえば、約50年前にアメリカで開発された高機能性鋼板で、現在まで住宅の屋根やバルコニーなど様々な場所に使用されていることで有名です。
そんなガルバリウム鋼板を進化させたのがSGL鋼板です。
SGL鋼板の特徴
メッキ組織の改良による耐久性の向上
SGLはメッキ組織を改良することで、ガルバリウムを上回る高耐久性を実現しました。
「亜鉛+アルミニウム+シリコン」で構成されていたガルバリウムに対し、「SGL鋼板は亜鉛+アルミニウム+シリコン+マグネシウム」という素材で構成されています。
マグネシウムはアルミ・亜鉛メッキと共存することで繊密な亜鉛系酸化物質が生成・安定化されます。これらは水に溶出され辛い為、屋根材に対する高い保護効果が期待できるのです。
また電子電動率が低いことから、腐食電流を抑制する性質も持っています。
その為、SLG鋼板の耐久性はガルバリウムの「約3倍」とも言われております。
メーカーによる長期保証
SGL鋼板はガルバリウムをも上回る耐久性を再現することで、製品のメーカー保証もより手厚くなりました。
通常のガルバリウム鋼板は「保証10年(穴あき)」が基本ですが、SGL鋼板は「保証25年(穴あき)」と大幅に年数が増えています。
屋根材の穴あきは雨漏れに直結してしまうので、25年の長期保証が付くのは非常に心強いです。
ガルバリウムより少し高価に
様々な面においてガルバリウム鋼板より高機能になったSGL鋼板ですが、素材の変化に併せて価格も変動しました。
しかし、昨今では各メーカーがSGL鋼板を使用していることもあり、「1㎡で約数百円」ほどの値上がりに収まっています。
費用対効果で考えてもSGL鋼板を選択する方がオススメです。
SGL鋼板を使用した屋根材を紹介
ここからは実際にSGL鋼板を使用している屋根材をいくつか紹介していきます。
アイジー工業:スーパーガルテクトシリーズ
↑スーパーガルテクトフッ素「施工事例はこちら>>」
「金属屋根といえばIG工業」というイメージをお持ちの方も多いくらい、金属屋根の品質・実績の厚いメーカーで、建築業界内でも非常に評価の高いことで有名です。
スーパーガルテクトはそんなIG工業の看板商品です。
スーパーガルテクトは金属屋根特有のデメリットを最小限に抑える設計がされています。
金属屋根は軽くて割れないというメリットがある一方で、暑くて雨音がうるさいというデメリットがありました。
しかしスーパーガルテクトは屋根材の結合部にまで断熱材が貼られています。
その為、屋根材同士の結合部から熱が侵入し辛く、雨音も響きにくい設計となっています。
さらにフッ素仕上げを選択すると、『穴あき:25年 赤錆:20年 塗膜変退色:20年』という非常に手厚いメーカー保証がついてきます。
カラーバリエーションも豊富で、様々な住宅の屋根にマッチするデザインでもあります。
業界内でも非常に評価の高いIG工業の看板商品になるのも頷けるほどの屋根材です。
ニチハ:横暖ルーフプレミアムSシリーズ
↑横段ルーフプレミアムS「施工事例はこちら>>」
ニチハは屋根材や外壁材を主体とした、大手内外装建材メーカーです。
そんなニチハの看板商品でもある屋根材が「横段ルーフシリーズ」です。
この中で「横段ルーフプレミアムS」と「横暖ルーフαプレミアムS」が、SGL鋼板を基盤とし、フッ素塗料を塗布することで仕上げられています。
横段ルーフシリーズの最大の特徴は、高い止水性です。
金属屋根は軒先から棟に向かって重ね合わせるように葺いていくのですが、重なるのは上下だけではありません。左右の屋根材も接続部となってしまいます。
その接続部からは雨が入りやすい構造になっているのですが、横暖ルーフは横の接続部に4重の溝が加工されています。
この加工によって水が入りづらくなるように設計されています。
※この加工は横断ルーフが特許取得をしています。
また、横段ルーフシリーズもスーパーガルテクト同様に断熱性にも優れています。
機能面でも安心して使いたい方に非常にオススメの商品となっています。
最後に
住宅に使用される建材は日々進化をしています。
高耐久と言われていたガルバリウムがさらに進化したSGL鋼板は、これからも住宅には欠かせない建材になることは間違いありません。
屋根リフォームをご検討されている方は、SGL鋼板の採用を検討してみてください。