横浜市戸塚区のM様邸にて、屋根カバー工事を行いました。
屋根の棟板金に不具合が生じたため対応させて頂きましたが、その修理には仮設足場が必要な点と将来的なコストを考えて、M様邸では屋根カバー工事を行う流れとなりました。
ここでは、その施工事例をご紹介します。
屋根の劣化状況
棟板金の釘が何箇所か浮き出ており、外れている箇所もありました。
そのため部分的に板金材の浮きが生じて、剥がれかけていました。
スレート屋根材の劣化に伴い、細かいひび割れが数か所発生していました。
屋根カバー工事の施工事例
上屋根の施工
既存の棟板金と雪止め金具を解体していきます。
外壁との取合いにある雨押え板金の下地も解体していきます。
役物解体後、ルーフィングシートを全面に張っていきます。
ルーフィングシート張り後、各種役物を取付けていきます。
軒先には唐草、端部にはケラバ水切りを取付けます。
新規屋根材には、旭ファイバーグラスのリッジウェイを使用していきました。
軽量でコストが抑えられる耐久性の高い屋根材となります。
軒先から順々にリッジウェイを張っていきます。
リッジウェイ張り後、新しい棟板金を取付けていきます。
下地には、樹脂製のタフモックを使用していきました。腐食しないため、長期間メンテンナンス不要の材料となります。
雨押え板金の下地にもタフモックを取付けていきます。
タフモックに新しい棟包みを取付けて完了となります。
下屋根の施工
下屋根の施工前の状態となります。主に天窓の板金巻き施工となります。
上屋根と同様にルーフィングシートを張り、各種役物を取付け、新しい屋根材を張っていきます。
外壁取り合いには、タフモックを取付けて雨押え板金を取付けていきます。
天窓には板金を巻いて、シーリング処理を行い仕上げていきます。
シーリング処理後、養生を撤去して完了となります。
屋根カバー工事のビフォーアフター
工事期間は5日間の作業でした。
屋根の美観はもちろん、屋根材が新しくなったことで耐久性が向上し、長期間メンテンナス不要となりました。
次回のメンテナンス時期は、約20年~25年後が目安となります。
最後に
スレート屋根材の板金材の下地には木材の使用がほとんどです。年数が経つと腐食して、板金材が剥がれてしまうトラブルが続出しています。
そうならないためにも、約15年~20年を目安に棟板金の交換が必要となります。
足場が必要な場合は、足場代を節約及び将来的なメンテナンスコストを抑えるために全体的なリフォーム「屋根カバー工事」もおすすめです。
屋根のメンテナンスが必要になりましたら、長期的な目線で工事をご検討してみてください。