横浜市都筑区のN様邸にて、棟板金の交換と屋根の塗装を行いました。
棟板金の下地が劣化していたため釘浮きが目立ち、既存のスレート瓦には、コケや汚れで屋根の美観や防水性能が低下していました。
また、屋根材の劣化によってスレート瓦が割れていたため、全多的な屋根の修復と改善を行っています。
屋根材の劣化状況
屋根材のコケや汚れは、美観が悪くなることはもちろん、雨水を吸収しており、防水効果が低下している証拠となります。
およそ「8~10年」を過ぎてくると、表面の塗膜が劣化して、このようなコケや汚れが目立ってきます。
棟板金の木下地を留めている釘が原因で、屋根材の割れが広がり、このようにずれが出てくることがります。
屋根材の割れやずれは、状況によって雨漏りする危険性もあります。
棟板金交換工事の施工事例
施工を行う前に、仮設足場の設置とメッシュ養生を張っていきます。
仮設足場の設置が完了してから、棟板金交換工事を行っていきます。
まずは、既存の棟包みを撤去していきます。
棟の下地には、このように木下地が使用されています。
既存の木下地も撤去していきます。
先ほどの、割れてずれが出ていた箇所をコーキングにて補修を行っていきます。
新しい下地を取付けていきます。
下地には、「板金材」を使用していきました。
木板と違って腐りませんので、長期の耐久性を期待できます。
下地の上に新しい「棟包み」を取付けて完了です。
棟包みは、釘ではなくビスで固定して仕上げています。
棟交換工事は1日作業で完工しています。
屋根塗装工事の施工事例
屋根塗装を行う前には、必ず高圧洗浄を行っていきます。
高圧洗浄でコケや汚れを綺麗に洗い流していきます。
高圧洗浄後は、コケや汚れが取り除かれて表面が白くなったようにみえます。
もともとはブラックでしたので、表面の塗膜が劣化していたことがわかります。
高圧洗浄後に、下塗りを行っていきます。
塗料は、SK化研のマイルドシーラーEPOを使用しています。
劣化したスレート材は、塗料を吸い込みます。
しっかりと染み込むまで念入りに仕上げていきます。
下塗りの完了後、塗料を数時間乾かしていきます。
下塗り後に、「タスペーサー」を差し込んでいきます。
タスペーサー後は、中塗り、上塗り作業に入っていきます。
塗料は、SK化研のクールタイトSI(シリコン)を使用しています。
中塗り(クールタイトシリコン)を入れていきます。
中塗りの完了です。
中塗りの完了後に、仕上げに上塗り(クールタイトシリコン)を入れていきます。
そのほか外壁の付帯部取合いには、養生を行いコーキングで仕上げていきます。
上塗り後、最終確認を行い屋根塗装工事の完了です。
屋根塗装工事は3日間で完工しています。
工事のまとめ
棟板金交換と屋根塗装はセットでよく行われる工事です。
築20年くらいになると、全体的に劣化してくるため、仮設足場があるうちに一緒に施工を行ってしまうのがおすすめです。
分けて工事を行ってしまうと、仮設足場など無駄な費用が発生してしまうためです。
棟板金は「15~20年」ごと、屋根塗装は「10年」ごとのメンテナンスが理想です。
メンテナンス年数が遅くなると、台風などで不具合「棟板金の剥がれ、雨漏り」が発生するリスクが高まりますので、早めの工事がおすすめとなります。