横浜市磯子区のO様邸にて、屋根葺き替え工事を行いました。
先日の台風の影響で屋根材が剥がれてしまい、お問い合わせを頂き対応致しました。
剥がれた箇所以外にも劣化が進んでいたため、全体的に葺き替えを行う形となりました。
ここでは、その施工事例をご紹介します。
屋根の被害状況
調査に伺うと、一部半面の屋根材と防水シートが剥がれており、雨が降ったら直ぐに雨漏りしてしまう状況でした。
そのため、応急処置でブルーシート養生を行い、後日施工を行っていきました。
同時に、雨が降ると雨樋から雨水が漏れていたため、一緒に雨樋交換を行っています。
漏れの原因としては、雨樋が歪んで逆勾配となっていました。
そのほか、古くなってくると割れたり、枯葉やごみの詰まりで雨水が漏れてしまうケースがとても多いです。
屋根葺き替え工事の施工事例
既存のトタンと心木、防水シートを解体して撤去していきます。
古い屋根材を解体後、清掃を行い新規ベニヤを張っていきます。
構造用合板「12mm」を使用しています。
ベニヤ張り後、防水シートを張っていきます。
田島ルーフィングの改質アスファルトルーフィングを使用しています。
防水シート張り後、墨出しを行い屋根中央に木下地を取付けていきます。
屋根の軒先に唐草板金を取付けていきます。
端部にけらば唐草を取付けていきます。
唐草取付け後、新規屋根材を張り上げていきます。
使用材料は、金属屋根材の「立平455」を張っていきました。
縦葺き屋根は傾斜の少ない屋根でも葺くことができ、雨仕舞効果も高く、素材はガルバリウム鋼板のため、耐久性の高い屋根材です。
また、シンプルな形状の屋根では加工する手間も少なく、比較的安価な費用で施工が行えます。
屋根材を釘で固定していきます。
上記ハゼ(立ち上がっている箇所)に、屋根材を重ねて取付けていくため、釘穴に雨水がまわることがありません。
木下地に棟下地(貫板)を取付けていきます。
棟下地に棟包みを取付けていきます。
軒先キャップを取付けていきます。
最終確認と清掃を行い、完了です。
着工から完成までで、2日間で仕上がりました。
屋根の㎡数・作業人数によって日数は前後します。
アンテナの調整は、後日電気屋さんが対応してくれます。
雨樋交換工事の施工事例
既存の軒樋を解体して、新しい雨樋に交換していきました。
※1階の屋根は台風の影響を受けておらず被害がなかったため、2階の屋根のみ施工を行っています。
集水器と竪樋も交換しています。
新しく交換したことで、正常な勾配に戻り、雨水の漏れが改善されています。
工事のまとめ
今回は、台風被害によって屋根材が剥がれてしまったため、瓦棒から立平に葺き替え工事を行いました。
剥がれた範囲は屋根面積の「1/4弱」で、その他の箇所も剥がれた箇所と同様の劣化状況でしたので、全体的な施工をご提案させて頂きました。
台風被害は状況によって、火災保険が適用されますので、保険屋さんに相談してみましょう。
現在では、屋根材の質も進化しているので、葺き替えを一度行えば長期間安心して過ごすことができます。
今回施工を行った、「立平葺き」もおススメなので、是非検討してみてください。