
川崎市麻生区のO様邸にて、スレート屋根の葺き替え工事を行いました。
劣化が進んできたため、全体的な外装メンテナンスと一緒に施工をさせていただきました。
ここでは、その施工事例をご紹介します。
屋根の劣化状況

アスベスト入りのスレート屋根材となります。
ノンアスベスト商品よりも強度はありますが、表面の剥離やカビや汚れが付着している状況でした。
屋根葺き替え工事の施工事例

まず、全体的に仮設足場を設置していきます。
正面に屋根ステージを組み、昇降機を設置してそこから荷揚げ作業を行います。

今回は、屋根勾配がありましたので、屋根足場も設置しています。

まずは、棟板金の解体から入ります。

次にスレート屋根材を一枚一枚剥がして撤去していきます。

解体すると、一部で野地板の腐食がみられました。葺き替えのメリットは、腐食した下地の状況を確認できるという点にあります。カバー工法では気づくことができず、そのままとなってしまいます。

腐食箇所を補修して、新しい構造用合板を張っていきます。12mm厚のものを使用しています。

構造用合板の上に防水シートを張っていきます。

防水シート張り後、各種役物を取付けていきます。

役物取付け後、新しい屋根材を軒先から順々に張っていきます。
新しい屋根材は、アイジー工業のスーパーガルテクトを使用しています。
棟には樹脂製の下地を取付けています。樹脂製のものは木材と違い腐食しないため、長期メンテナンス不要となります。またビス留めのため、釘浮きの心配もありません。

最後に棟カバーと、換気棟を新しく取付けて、完了となります。
屋根葺き替え工事のビフォーアフター




工事期間は7日間でした。
屋根の葺き替えを行うことで、屋根の耐久性が高まりました。
外面では気づかない下地の腐食を発見でき、屋根も軽くなり、建物への負担も軽減されています。
また、美観もよくなり、長期間メンテナンス不要となります。
最後に
屋根葺き替え工事は、屋根材の劣化や建物が老朽化してきた際にとても効果的な工事となります。
築浅の場合は、塗装でも問題ないですが、20年~30年と経過してきたら葺き替え工事の検討がおすすめです。
そのほか、カバー工法という施工方法もあります。こちらは予算を抑えられる施工法ですが、メリット、デメリットありますので、葺き替えと比較して選定していくことが大事です。








