川崎市麻生区のA様邸にて屋根カバー工事を行いました。
A様邸は既存がニチハのパミールと呼ばれる、表面がぼろぼろと剥がれ落ちてくる欠陥屋根材でした。
塗装不可の屋根材のため、カバー工事のご依頼を受けて対応させて頂いてます。
今回は、その上にスーパーガルテクトを葺いていきましたので、その施工事例をご紹介します。
屋根材の劣化状況
ニチハのパミールは年数が経つと「層間剥離(ミルフィーユ現象)」が発生します。
これは、屋根材の表面が剥がれてくる状態で、屋根材を構成している「セメント」と「塗装部分」が分離してしまうのが原因です。
塗装を行っても改善されないため、葺き替えかカバー工事の選択が推奨されます。
雨水が集中しやすい、谷部分や唐草部分がとくにぼろぼろと剥がれやすくなります。
屋根カバー工事の施工事例
上屋根
仮設足場の設置後、既存の棟板金を解体していきます。
棟の木下地も解体していきます。解体後は清掃を行って屋根を綺麗な状態にします。
次に屋根材に防水シート(改質アスファルトルーフィング)を張っていきます。
防水シート張り後、軒先に板金唐草を取付けていきます。
端部にケラバ水切りを取付けます。
谷部分には谷板金を取付けていきます。
その後、軒先から順番に新しい屋根材を張っていきます。
新しい屋根材は、アイジー工業のスーパーガルテクトを使用しています。
屋根材の色は、新しく販売された「ワインレッド」を施主様が選定されました。
仕上がりの感じは、赤みのある茶系でした。
棟板金に樹脂製の下地取付け後、新しい棟板金を取付けていきます。
下地にビスで強固に固定していきます。
中央に換気用の棟を取付けていきます。
棟板金と換気棟取付け後、継ぎ目に防水処理を行っていきます。
最終確認と清掃を行って大屋根のカバー工事完了となります。
下屋根
上屋根と一緒に下屋根も施工していきました。
上屋根と同様に防水シート張り後、板金役物を取付けていきます。
新しい屋根材を張り、壁取合いを板金で仕上げていきます。
壁取り合いにシーリングを行って防水処理していきます。
清掃を行い下屋根カバー工事も完了です。
屋根カバー工事のビフォーアフター
工事期間は4日間でした。
屋根材をカバーすることで、雨仕舞が良くなり、断熱効果、遮熱効果が高まります。
強固に仕上げているため、台風時も安心です。
最後に
ニチハのパミールは、欠陥のある屋根材で築8~10年を過ぎると表面がぼろぼろと剥がれ不具合が生じてきます。
悪化すると屋根材が剥がれ落ち、雨漏りの原因ともなるので注意が必要です。
ニチハのパミールと気づいたら早めに点検を行い、屋根カバー工事をご検討ください。