住宅は経年とともに至る所に不具合が発生するものです。
その為、住宅のコンディションを確認したり、不具合の修正を行うのに欠かせないのが「点検口」です。
この記事では天井にある点検口について、その種類や使用目的、設置費用について解説していきたいと思います。
点検口とは?
点検口とはその名の通り、点検をするために設けられた住宅設備です。
住宅は経年ともに様々な不具合が生じてきます。その際に活躍をするのが点検口です。
点検口がない住宅は、住宅診断で価値が変わってしまうほど重要な設備なのです。
天井点検口の種類
天井点検口は、さまざまな場所に設置されており、種類があります。ここでは、3つ紹介します。
埋め込み式天井点検口
一般的な室内の天井に使用される点検口の多くは、この埋め込み式になります。
「300角、450角、600角」とさまざまなサイズがあり、樹脂製やアルミ製など素材もさまざまです。
ユニットバス点検口
浴室がユニットバスの場合、一般的に浴室内か脱衣所に天井点検口があります。
浴室の上には「換気扇の接続部」や、「電気配線の接続部」がある為、それらの点検が目的とされています。
和室天袋
和室の押し入れ上(天袋)にも点検口が設置されていることが非常に多いです。
和室の天井(ラミネート天井)は構造上点検口を取り付けることが難しい為、押し入れ上から点検ができるようにしてあります。
点検口はどんなときに活躍するの?
そもそもなぜ住宅には点検口が欠かせないのでしょうか。どんな際に活躍するのかここで解説していきます。
住宅に不具合が生じた時
住宅はさまざまな不具合が生じる物です。その代表的なのが雨漏れです。
住宅は仕上がってしまうと、簡単には仕上がりの裏側をチェックすることが出来ない為、全て憶測での判断となってしまいます。
しかし、天井点検口があれば、不具合の原因が特定できることがあるだけでなく、室内の解体を行わずに補修工事を行えることがあります。
住宅診断での活用
天井点検口があれば住宅診断で活躍することがあります。
昨今では中古物件の購入をし、好みの間取りに応じてリフォームやリノベーションを行いたいという需要も増えてきています。
その際、一部解体を行わなくても間取り変更の有無が判断できることがあります。他にも天井裏に断熱材が施されているか、構造部に著しい欠陥がないか、などを判断する材料にもなります。
追加工事での活用
リフォームなどでコンセントを増やしたいといった要望がある際、点検口を使えば内装工事を行うことなく工事を行うことができる場合があります。
天井点検口は、点検するためだけではなく、そのスペースを利用して、内部工事が行えます。
点検口を取り付ける費用はどれくらい?
点検口は住宅に欠かせない設備です。
新築施工時に取り付けることが主ですが、リフォームなどで後から簡単に取り付けることもできます。
天井点検口のサイズや取付場所にもよりますが、内装工事や雨漏り修理などとセットで「1万5千~3万円」、単体の取付けですと「3万5千~5万円」くらいとなります。
基本的に雨漏り修理の調査の際などに取付けを行う事が多いです。それ以外でも点検口があると何かと便利です。
最後に
天井点検口は、一般的に「室内天井」、「和室押し入れ」、「浴室」に設置されているます。
主な使用目的は、「内部の雨漏りなどの点検」、「リフォーム工事」で活用されれています。
内部調査が必要になりましたら、後から取付も可能なので、その場合は設置を検討してみてください。