横浜市港北区のS様邸で、庇(霧除け)、出窓の板金カバー工事を行いました。
劣化した板金から雨水が入り込み、雨漏りしていたため、新しく板金を巻き直しました。
ここでは、その板金カバーの施工事例をご紹介します。
庇・出窓板金の劣化状況
庇内部に雨水がまわり、部分的に腐食してカビが発生していました。
庇と板金の取合いは劣化して隙間が生じており、雨水が入り込みやすい状態でした。
そのほか、出窓の室内側に雨染みが出来ており、出窓板金からの雨漏りも発生していました。
出窓の場合は、真下が室内のため、雨漏りすると内部にそのまま影響がでるため注意が必要です。
庇・出窓板金の施工事例
まずは、既存の霧除け板金の上から、構造用合板を増張りしていきます。
カバー工法なので、板金材は剥がさずにそのまま仕上げていきます。
その後、構造用合板の上から新しく防水シートを張っていきます。
防水シート張り後、外側まわりにぐるりと唐草という板金を取付けていきます。
この唐草は、モルタルとの取合いからの雨水の侵入を防ぎ、地面にしっかりと雨水を落とす大事な役割があります。
その後、0.35mm厚のガルバリウム鋼板を上に巻いていきます。
最後に外壁との取合い部をコーキングで仕上げていきます。
コーキングの養生を剥がして、清掃を行い完了です。
庇と出窓×2箇所と計3箇所の板金カバー工事を行っていきました。
実際の作業時間は約半日ほどで仕上がっています。
工事のまとめ
庇(霧除け)、出窓の上部の板金は、野地板に防水シートを張り、鉄板を巻いた簡易な造りでできているため、経年劣化によって、雨水が入り込み、雨漏りが発生しやすい箇所となります。
また、下地の野地板が腐食すると板金材が強風時に剥がれてしまうこともあります。
そのような被害を防ぐためにも、庇・出窓の板金は定期的にメンテナンスを行っていきましょう。
庇・出窓板金のメンテナンス方法と周期として、まずは「10年サイクル」での塗装がおすすめです。
塗装を行う事で、板金の錆びを抑えられます。
その後、下地が腐食し始める「20~30年」で、板金カバー、張替えをおすすめします。
カバーと張替えの選択方法としては、費用を安く抑えたい場合はカバー工法となります。
葺き替えは、雨漏りの状況が酷く、垂木が腐食しているような場合は張替えが推奨されます。