横浜市西区のT様邸にて屋根カバー工事(重ね葺き)を行いました。
先日の台風で「棟包みが剥がれて落下した」ため、対応させていただきました。
ですが、今回の屋根勾配は7寸勾配あり、棟を補修するためには「仮設足場と屋根足場」を設置する必要がありました。
そのため保険会社に、「足場と棟の補修代金」を申請してから工事を行っています。
プラスアルファで化粧スレートなどの劣化もありましたので、仮設足場を利用して全体的な屋根のメンテナンスをご提案させていただきました。
その流れで、「屋根のカバー(重ね葺き)」を行いましたので、その施工事例をご紹介いたします。
屋根の被害状況
屋根の棟包みが一箇所、剥がれ落ちていました。
台風の強風で、剥がれ飛んでしまったそうです。
全体的に板金の釘が浮いてきていました。
ほかの棟板金も「剥がれた箇所と同じ条件」ですので、今後剥がれてくる可能性は高いです。
屋根カバー工事の施工事例
大屋根カバー工事
屋根勾配があるので、仮設足場と屋根足場を設置してから作業に入っています。
足場設置後、まず棟包みと下地の貫板・雪止め金具を解体して処分していきます。
次に軒先から防水シート(改質アスファルトルーフィング)を張っていきます。
全体的に、防水シートを張り上げます。
軒先に、唐草を取付けていきます。
谷になっている箇所に、谷板金を設置していきます。
役物設置後に、新規屋根材を葺いていきます。
使用材料は、㈱ディートレーディングのディプロマットを使用しています。
メーカー30年保証で耐久性に優れている屋根材です。
ディプロマットを全体的に葺いていきます。
ディプロマット施工後、本体に谷カバーを取付けていきます。
棟に下地(タフモック)を取付けていきます。
タフモック設置後に新規棟包みを釘で取付けていきます。
三又の部分に、コーキングを行っていきます。
大屋根の屋根カバー工事の完了です。
下屋根カバー工事
続いて、下屋根の施工の事例です。
既存の壁際の下地を解体して防水シートを張っていきます。
同様の手順で、下屋根にディプロマットを葺いていきます。
壁際に、下地(タフモック)を取付けていきます。
壁際に雨押え板金を取付けて上部をコーキングで仕上げて完了です。
玄関上屋根カバー
玄関上の屋根も施工していきました。
既存の棟包みと下地を解体していきます。
防水シートと、流れ用壁水切りとケラバ水切りを取付けていきます。
ディプロマットを葺いていきます。
下地(タフモック)を取付けていきます。
棟包みを取付けて、壁際をコーキングで仕上げて完了です。
工事期間は仮設足場を入れて、6日間の作業でした。
工事のまとめ
屋根カバー工事の魅力は、新しい屋根材になるので補修や塗装と比較して耐久性が向上することです。
1回の工事予算は上がってしまいますが、10年サイクルで塗装するよりも、カバーの方が将来的にコストが抑えられます。
とくに7寸勾配以上ですと、よりコストダウンできるのではないでしょうか。
勾配がある屋根の場合は、何度もメンテナンスをしていると将来的に割高になりやすいです。
一度の施工で長期間メンテナンス不要の「カバー工事」、「耐久性の良い屋根材」を選ぶ方がコストを抑えられるのでおすすめです。
屋根リフォームをお考えの方で、「ご不明点、お見積り希望がございましたら」、横浜市西区はもちろん、横浜市、川崎市で対応しておりますのでお気軽に轍建築へお問い合わせください。