大和市のT様邸にて屋根棟板金(むねばんきん)の修理を行いました。
T様が訪問業者から「屋根の棟が浮いている」という話を受け、弊社の方にその状況確認のご依頼がありまして対応させて頂きました。
実際の屋根修理は、ご予算の都合で最小限でを行っていきましたので、その事例をご紹介します。
屋根棟板金の劣化状況
屋根の点検を行うと、釘を留めている部分が腐食しており、その影響で釘が外れて「浮きの原因」となっていました。
棟板金は下地に木材が使用されています。留め釘から雨水が入り込んで、年数の経過に伴い木材が腐食して不具合が発生してしまいます。
留め釘が外れた状態を放置すると、板金材が突風で剥がれ飛んでしまい、隣家や車などに傷をつけてしまうため注意が必要です。
棟板金補修作業
今回はご事情により「足場の設置や棟交換」の作業はせず、予算を抑えた簡易的な補修を行いました。
木下地のまだ問題がない箇所に位置をずらして「ビスを固定」して補修していきました。腐食していない箇所であれば、しっかりとビスが効いて固定されます。
既存の釘打ち箇所は、コーキングで防水処理していきます。ここから雨水が入り込んで、また腐食が広がるのを防ぎます。
棟板金を全体的に補修していきました。補修してもそこまで目立たたないため、美観に影響が出ることはありません。
簡易的な補修作業のため、1時間ほどで完了しています。
とくに材料等は必要ないので、その日に点検を行いそのまま作業を行い完了です。
屋根棟補修ができる場合とできない場合
棟板金は基本的に「板金材と下地」もしくは「木下地のみ」交換して修理していきます。
簡易的な修理は、費用を抑えたいという方には最適ですが、作業が行えないこともあるためご注意ください。
・木下地が全体的に腐食してビスが効かないケース
・野地板が劣化して、木下地(貫板)がしっかりと固定されていない
・板金材が剥がれて変形している
・屋根勾配がある(足場が必要)
最後に
棟板金は経年劣化の影響で不具合が発生するため、定期的なメンテンナスが必要な箇所となります。
今回のように、急に修理が必要となりご予算に問題がある場合は簡易的な修理も行えます。この簡易的な修理を行うことで数年は問題が無い状態に仕上げることも可能です。
ですが、もちろん劣化状況によっては簡易的な修理が出来ないことも多いため、しっかりと点検調査を行ってからご相談の上の修理となります。
そのため、このような突発的な不具合を避けるためにも、計画的な屋根修理や屋根リフォームがおすすめです。