雨漏りが突然発生して、慌ててその対処方法を考えている方も多いと思います。実際に雨漏りを放置してしまうと状況は悪くなる一方ですので、早めの修理が求められます。
しかし、単純に雨漏りと言っても、さまざまな原因で雨漏りが発生しているため、その「原因箇所の特定」や状況別に「適切な修理方法の見極め」など専門的な知識と施工が必要となります。
そのため、修理を依頼する業者選びも重要なポイントとなってきますので、ある程度の予備知識は持っておいた方が良いでしょう。
そこでこのページでは、雨漏り調査や修理方法の種類とその費用、自分で修理(DIY)することが可能かどうか、そして業者選びのポイントなど、雨漏り修理に関するあらゆる情報を詳しく解説していきます。
雨漏りに悩んでいる方、修理を検討中の方は、ぜひ参考にしてください。
雨漏り原因の調査をする際の費用はどれくらい?
雨漏り修理を始める前に、まずはその原因をしっかりと特定することが大切です。雨漏りの原因が違うのに修理してもまったく意味がないからです。
具体的な調査方法として、以下のような方法があります。
「目視調査」、「散水調査」、「赤外線サーモグラフィー調査」、「発光液調査」
これらの調査方法は、雨漏り箇所特定の難易度によって、調査方法が変わります。また、目視調査だけで問題ない場合もあれば、「目視調査」と「散水調査」、「サーモグラフィー調査」を組み合わせて行うケースもあります。
ここでは、それぞれの特徴について解説します。
目視調査
目視調査とは、雨漏り原因箇所を目視で確認して判断する調査です。わかりやすい雨漏りの場合は、この目視だけで判断できます。例えば、「強風で屋根材が剥がれて、雨漏りしたケース」や「ベランダのドレン排水が詰まって雨漏りしたケース」などです。
基本的に目視調査のみであれば「無料」で行っています。
散水調査
散水調査とは、シャワーホースなどを使って雨が降る状況を再現し、雨漏りの原因となる場所を探す方法のことを指します。
「目視調査」で原因となっている雨漏り箇所の候補をみつけて、そこに水道水を流して、流した箇所から雨漏りするかどうかで見極めます。この調査にかかる費用は、まず基本的な調査料として「1.5~3万円前後」で行うことが多いです。
ですが、雨漏りの入口が不明確な場合には、一緒に「天井に点検口を設置」したり、原因箇所によっては「仮設足場の設置」が必要な場合もあるため、その費用が別途必要になります。
これらのことを踏まえると、散水調査に必要な総費用はおおよそ「1.5万円から20万円程度」の予算感となります。
赤外線サーモグラフィー調査
赤外線サーモグラフィー調査(赤外線カメラ調査)は、建物の温度差から雨水の侵入経路を探って調査する方法です。この方法は、「目視調査」、「散水調査」とセットで行われることがほとんどです。
「目視調査」で原因箇所の候補をみつけて「散水調査」で水道水を流しながら、その温度差で建物内の見えない箇所の水の経路を探り調査していく形なります。このサーモグラフィー調査は、雨漏り調査が難航する案件で良く行われます。
簡易的な補助カメラであれば「1.5~3万円」、本格的なカメラを使用しての調査や報告書の作成は「10万円~」くらいの費用がかかります。
施工箇所別の雨漏り修理の費用について
雨漏り調査によって雨漏りの原因が特定できたら、その箇所の修理を行っていきます。家のさまざまな箇所で発生する雨漏りは、発生場所によって施工方法やその費用が大きく異なります。
主な発生箇所は「屋根」、「外壁」、「ベランダ(バルコニー)」です。
また、雨漏り箇所は、1か所だけとは限らず、複数箇所に及んでいる場合もあります。雨漏りが疑われる箇所はチェックが必要です。
屋根の雨漏り
最も雨漏りが発生しやすいのが「屋根」。雨や紫外線の影響を受けやすい屋根は劣化が進みやすいのが主な原因です。
屋根の雨漏りには、さまざま修理方法があります。
コーキングの修理
雨漏りの原因となる箇所にコーキングを行って修理していく方法があります。
主に「板金と屋根」や「外壁と屋根」の取合いの隙間や割れ、既存コーキングの劣化から漏れた場合などに行われる方法で費用は「1,5~3万円」前後です。
ただ、「応急処置」としての意味合いが強いため、雨漏りの根本的な解決はできず、いずれ再び雨漏りが起こる可能性が高いです。しかも、応急処置なので保証が出せないケースも多いため注意が必要です。
棟板金の交換
棟板金の下地にある留め釘が経年劣化や強風などの影響で下地が浮き、そこから雨水が浸入して雨漏りすることがあります。
釘穴にコーキングをして塞ぎ、棟板金を交換する修理で対応できます。
費用は「25000円/箇所~」、または「4000円/m」程度です。
ただし、長く劣化していた場合、内部の防水シートも破損している可能性があります。雨漏り修理によって棟交換を行う場合は、防水シートの張替えの検討も行った方が良いでしょう。
屋根カバー工法
現在の屋根を撤去せず、その上から「防水シート」と「新しい屋根材」を重ねていくのがカバー工法(重ね葺き)です。
古い屋根を撤去しないので「廃材の処分費をおさえる・工期が短い」というメリットがあります。屋根全体に防水シートと新しい屋根材を張ることで、雨漏り箇所への雨水の侵入を防ぐことができます。
費用は「8000円/㎡~」ほどが目安です。
ただ、下記のケースではカバー工法は行えません。施工前に確認が必要となります。
・現在の屋根が瓦屋根(凹凸があるため施工ができないため)
・垂木や野地板が腐食している
屋根の葺き替え・葺き直し
屋根の雨漏り修理やメンテナンスと言えば、昔から代表的な工法が「葺き替え・葺き直し工事」となります。傷んだ箇所をすべて一新できるのはもちろん、部分的な施工を行えるのもメリットです。
雨漏り箇所を特定して、その箇所の下地や防水紙の張替えを行うことで、雨漏りを修理します。
葺き替え
葺き替えは、既存の瓦屋根を撤去して野地板の張替えや増し張りを行い、その後に防水シートはもちろん、屋根材を一新する方法です。
費用はトタンからシングル葺きで「13000円/㎡~」が目安です。
葺き直し
葺き直しは、現在の瓦屋根を丁寧に取外し、劣化した野地板の張替えや増張りをします。その後、新たな防水シートを張り、再び瓦屋根を設置していく方法です。寿命の長い瓦屋根だからこそ、再利用による葺き直しが可能です。
費用は粘土瓦から粘土瓦葺きで「13500円/㎡~」、棟瓦積み直し「12000円/m~」が目安です。
屋上の防水
屋上の防水効果が弱まって、ひび割れなどが発生して雨漏りするケースもあります。
そのような場合に防水層をやり直して雨漏り修理していきます。施工方法は既存の防水層がどの工法によるものかによって異なります。
一般的にシートを張って防水していく「シート防水」、塗膜を何層にも形成して防水していく「ウレタン防水」、防水シートの上から、高温のアスファルトを塗り防水層を形成していく「アスファルト防水」があります。
それぞれの費用として、シート防水は「3000円~7000円/㎡」、ウレタン防水は「3500円~7500円/㎡」、アスファルト防水は「5500~8500/㎡」くらいとなります。
また、雨水を排水するために設けられた排水口に落ち葉やゴミが詰まって雨漏りすることもあるため、清掃して改善させます。
雨樋の交換
通常、屋根に降り注いだ雨は、雨樋によって地面に排水されます。雨樋を伝うことで、外壁や軒などに雨水があたることをおさえてくれる雨樋は、雨漏りリスクを減らしてくれる存在です。
しかし、雨樋には寿命があって経年劣化や、破損、ゴミの詰まり、継ぎ手の外れなどで正常に機能できず雨漏りを引き起こしているケースがあります。
そんな雨樋は全体はもちろん部分的に交換を行って修理していきます。
部分的な交換は「25000円/箇所~」、雨樋交換は「3000円/m~」くらいが目安です。
天窓の修理
屋根に設置する天窓は、雨漏りのリスクが高い窓として知られています。天窓を設けるために屋根面を切り開くわため「屋根」と「天窓」の隙間をしっかりと塞がなければなりません。
天窓からの雨漏りの原因として、天窓と屋根の取合いの施工不良や劣化、そして窓枠に使われているパッキンの劣化がよくみられます。
天窓と屋根の取合いから漏れている場合は、屋根を解体して新しく防水紙と板金施工をやり直すか製品の交換も必要な場合があります。パッキンの劣化は打ち替え補修にて改善されます。
天窓交換:「15万円~/箇所」、パッキン補修:「15000円/箇所」くらいとなります。
外壁の雨漏り
外壁からも雨漏りが起こります。雨漏りが起こっている場所によって修理内容と費用が変わります。
コーキング補修
モルタル壁のひび割れやサイディング壁の目地コーキングの劣化などにより、その隙間から雨水が浸入するケースがあります。
その隙間をコーキング材にて補修を行い、改善させていきます。ですが、コーキングによる補修は屋根同様にあくまで「応急処置」という意味合いが強いです。雨漏りしているということは、透湿シート(防水紙)が破損しているという事なので、本来は内部からやり直す必要があります。
モルタル壁
ひび割れ箇所にコーキングで補修を行い改善させます。
コーキング補修の方法には「Vカット・Uカット」という工法を行うことで補修跡が目立たなく施工する方法もあります。ですが、その場合は仕上げに塗装を行う必要があります。
コーキング補修:「15000円/~」
サイディング壁
サイディングの目地は、既存のコーキングを剥がして新しく打ち直す「打ち替え」とその上からコーキングを打つ「増し打ち」があります。
ジョイント部には「打ち替え」、サッシ建具まわりには「増し打ち」が一般的です。
打ち替え:「600円/㎡~」、増し打ち:「400円/㎡~」
外壁カバー工法
外壁から雨漏りしている場合には、内部の防水紙も傷んでいる可能性が高いため、基本的に「塗装」だけで解決することは難しいです。
そんなときの選択肢のひとつとなるのが、既存の外壁の上から新しい外壁を重ねるカバー工法です。雨漏り箇所に防水紙と新しい外壁材を張ることで、内部へ雨水の侵入を防ぎます。
外壁カバー工法の費用は「11000~16000円/㎡」くらいです。
注意点として、カバー工法は継ぎ目を作ることができないため、部分的な施工ができません。
外壁張替え工事
主にサイディング壁やトタン壁を対象に雨漏り修理として施工されるのが外壁の張替え工事です。
雨漏り箇所周辺の外壁と下地材を張替えて雨漏りを改善させていきます。腐食箇所があれば、木下地や躯体の交換も行えます。
外壁張替え工事の費用は「12,000~17,000円/㎡」くらいとなります。
費用は高くなりますが、「防水シートが新しくなる」「雨漏りで弱くなった構造を補強できる」などのメリットがあり、外壁が雨漏り原因だった場合には根本的な解決にもつながります。
窓枠の修理・交換
窓枠近辺が雨漏りの原因になっていることがあります。
コーキング補修
外壁には、サイディングボードの繋ぎ目以外にも、窓周りにも隙間を埋めるようにコーキングが施されています。このコーキングにひび割れや剥離などが起こると、隙間ができて内部へ雨水が浸入、そして雨漏りを引き起こします。
このコーキングが原因で雨漏りしていた場合は、再度打ち直して補修していきます。注意点として、「窓の周り」はややデリケートで、既存のコーキングを取り除く際にサッシに傷をつけて余計に状況を悪化させるリスクがあります。そのため、既存のコーキングを撤去せずに新しいコーキングを充填する「増し打ち」で修理する事が多いです。
コーキング増し打ちの費用は「15000円~」くらいとなります。
窓枠の交換
窓まわりのコーキングだけで対処が出来ないほど雨漏りの状況が悪化していた場合は「窓枠の交換」が必要となります。その際に、腐食している下地なども一緒に「交換・補修」を行います。
窓枠の交換は大きさや新しく選ぶ素材によって大きく変わります。
サッシ交換の費用は「5万円~30万円/箇所」くらいとなります。
べランダ(バルコニー)の雨漏り
べランダ(バルコニー)は、雨が入りこみやすい箇所のため、実は雨漏りの原因となることが多いです。
ベランダ床の防水工事
ベランダの床のひび割れや既存防水層の劣化が原因で雨漏りが発生することがあります。
床の雨漏りは、主に防水層を新設、もしくはやり直して改善させていきます。
施工方法は、「FRP防水」、「ウレタン防水」、「シート防水」を状況により選択して行っていきます。
それぞれの費用として、FRP防水は「12万円~20万円」、ウレタン防水は「10万円~20万円」、シート防水は「10万円~20万円」くらいとなります。
笠木の交換
ベランダの立ち上がり壁(手摺)の上部を覆うように取付けられた板金を「笠木」と言います。
この笠木は釘などで固定されていますが、経年劣化で浮いてきます。また、継ぎ目のコーキングの劣化、強い雨風の吹込みによって雨水が浸入して雨漏りが発生することがあります。
この笠木の修理方法としては、既存の笠木の上に新しく板金材をカバーする「カバー工法」と既存の笠木を解体して新しく笠木を取付ける「笠木交換」があります。
それぞれの費用は、笠木カバーが「5000円/m」、笠木交換が「10000円/m」くらいとなります。単価は笠木の幅や材質、仕上げ方によって変わります。
ドレン排水の清掃、交換
ベランダは屋上と同様にドレン(排水口)を設けて雨水を排水しています。ベランダはゴミも溜まりやすく、排水口が詰まって排水できなくなっていることがあります。そのせいで、常に水が溜まると雨漏りリスクが高くなります。
清掃だけで状況が改善されるケースもありますが、ドレンの劣化がひどいと交換しなければならないかもしれません。ドレンの詰まりは高圧洗浄などを行って清掃していきます。交換を行う場合は、内部の天井を剥がす必要もあるため、少し手間がかかります。
ドレン排水の清掃は「15000円~」、ドレン交換は「35000円/箇所~」となります。
天井の雨染み
天井の雨染みは「屋根」・「外壁」・「ベランダ」からの雨漏り以外にも他の原因で染みができている事があります。
雨漏りは原因箇所の修理を行えば雨染みは解決しますが、それ以外が原因の場合は別の修理や対策が必要となります。
トイレ・浴室などの配管修理
2階にトイレや浴室などの水回りがある場合は、配管からの水漏れで天井に染みができるケースがあります。
古い住宅では配管の劣化が原因のこともありますが、「地震などの揺れで配管が破損」「冬場の凍結による破損」など多くの住宅で起こり得ることです
動物の駆除
天井に動物が住み着き、その糞尿が原因で染みが発生することがあります。
動物が住み着いている場合、たいていは「足音・鳴き声」などで気づけるでしょう。いったいどこから侵入するのか不思議かもしれませんが、ハクビシン・コウモリ・鳥といった飛べる動物は、換気口や軒裏の破損箇所など小さな隙間から入りこむことがあります。
個人での駆除が禁止されている動物もいるうえ、糞尿が天井に染みを作ってしまった場合、これらに含まれている物質が人間の体に悪影響を及ぼす可能性があるため、適切な消毒が必要になります。
結露対策
屋根と室内の間にある「天井裏」は、換気口や断熱材などが正しく設置されていれば、結露は起こりにくいです。
ただ、断熱材が入っていなかったり、換気口の設置が足りずに結露を起こしやすくなっている可能性も考えられます。このような状況の場合では、結露により天井に染みができているケースもあります。
雨漏り修理にDIYはおすすめできない理由
雨漏りが突然起こると、まとまった費用を急いで用意するのは難しいですよね。「DIYなら費用をおさえられるのでは?」と考える人も多いのではないでしょうか。
でも、雨漏り修理のDIYはおすすめできません。
雨漏り修理のDIYがおすすめできない理由とは?
悪化する可能性がある
雨漏りの修理をDIYでおすすめできない大きな理由が「原因特定が難しく、逆に悪化する場合がある」という点です。
雨漏り修理は、原因箇所ごとに修理の方法が異なるため、まず「雨がどこから浸入しているのか」を見つけなければなりません。しかし、雨の浸入箇所を特定するのは実はとても難しいです。
よく「雨漏りと言ったら屋根の問題」と思われがちですが、実際には家のあらゆる箇所で雨漏りは起こります。そのため、いくら部分的に修理したところで、雨漏りを完全に止められないケースもあります。
高所作業で危険
雨漏り修理は高所での作業で不慣れな作業となり、修理が上手くいかないことや、身体を傷めてしまう事もあります。高所から落ちた場所がコンクリートや石などの硬いものがあると、重傷を負う可能性もありとても危険です。
もし、どうしても自身で修理するときは、低い箇所・小規模などにとどめておいた方が良いでしょう。
応急処置はできる範囲で行う
自分で本格的な修理をすることはおすすめしませんが、できる範囲の応急処置はやっておきましょう。
雨が入らないようにブルーシートを設置する、室内で雨が垂れていればバケツを設置する、地上から手の届く範囲でのコーキング修理など、簡易的にできる範囲の応急処置をすることで、雨漏りの被害を少しでも食い止めることができます。
自然災害であれば火災保険を利用しよう
雨や風などが原因で突然起こった雨漏りなら、火災保険を利用できるかもしれません。急に雨漏りが発生した場合、直近で台風や竜巻などが起こっていれば因果関係を証明しやすく、修理費用を補償してもらえる可能性が高いです。
しかし、雨や台風が起こったわけではなく、家の劣化で雨漏りが発生したのであれば、火災保険の対象外です。
または、外壁の塗装から10年以上経過している場合は、保険会社はその雨漏りを「経年劣化」のせいだと判断することがあります。
雨漏り修理の業者の選び方のポイントは?
雨漏り修理は、信頼できる業者を選ぶことが大事です。ただ、どの業者を選べばいいか難しく感じるのではないでしょうか。雨漏り修理を依頼する業者を選ぶときのポイントをお伝えしたいきます。
地元で活動している対応の早い業者を選ぶ
ご自身で応急処置をできないときは、一刻も早く雨漏りを食い止めたいですよね。そのためには、やはり地元で活動している業者を選ぶべきでしょう。近場ということもあって、すぐに対応してくれるケースが多いからです。
また、全国対応の業者の場合、受付と実際に修理する人が異なるため、訪問日程の折り返し電話が遅くなることが多いです。地元業者なら、会社内で受付と訪問日程の調整を行ってくれるので対応もスピーディーな傾向にあります。
口コミ・評判
その業者を以前に利用したことがあるお客様からの直接的な意見となる口コミや評判は、業者選びの際にとても参考になります。対応の早さや丁寧さ、料金、修理後のあふたーフォローなど、実際に業者のサービスを受けたお客様の視点で具体的な情報を知ることができます。
ただし、注意したいのは「全ての意見が必ずしも正しいとは限らない」という点です。否定的な意見が一部見られると、その業者を悪く感じてしまいがちかもしれません。良い評価をされている点、逆に悪く指摘されている点を比較し、全体的な評価をバランス良く見ることが大切です。
専門の資格を持っているところを選ぶ
雨漏り修理では、専門の視覚を持っているかを確認しましょう。公的な資格「雨漏り診断士」、「外装劣化診断士」、「板金技能士」などがあることで、必要な知識や技術を持っている業者が多いです。
資格を持つことで専門知識を活かし、工事内容の幅が広がり施工実績が増えます。見つけるのが難しい雨漏りの原因もしっかりと見極め、それに最適な修理方法を提案し問題を効率的に解決してくれる可能性が高まります。
雨漏りの修理は、大切な住まいを守るためにも非常に重要な作業。だからこそ、安心して任せられる専門家を選ぶことが大切です。
雨漏りを放置してしまった場合の2次被害とは?
雨漏りが起こるとびっくりしますが、「修理費用が高い」「DIYも難しそう」など、バケツを置く・タオルで拭くなどの応急処置だけにとどめ、とりあえず様子をみようと考える人も多いかもしれません。
しかし、雨漏りが発生している時点で雨水が浸入していることは紛れもない事実で、建物にとって悪影響を及ぼしている状況です。放置するとさまざまな2次被害が発生してしまうことに。雨漏り放置で起こり得る2次被害をご紹介します。
カビの発生
黒々としたカビが室内に発生していると部屋が汚く見えます。また、屋根裏、押し入れの中など目につきにくい箇所にできたカビは、気づかないうちにどんどん繁殖して広がるでしょう。
カビが発生していれば空気中に“カビの「胞子」が漂っています。つまり、見えないだけでカビを吸い込んでいることになり、感染症や皮膚炎のリスクも高まってしまいます。
躯体の腐食
屋根裏や外壁の内部に雨漏りが起こると、常に水に濡れている状態となり、木材が腐る原因になります。腐った木材は強度がなくなり、ちょっとの刺激で壊れるリスクも。
一部の壁材の剥がれや家の傾き、最悪は地震による倒壊などの心配がでてきます。
シロアリの発生
雨漏りによって木材が濡れた状態になると、シロアリの被害にあう可能性が高まります。
シロアリが持つ「木材をエサにする・湿ったところを住処にする」という2つの条件を与えてしまうことになります。シロアリが木材を食べると内部はスカスカとなり、住まいの強度は急速に低下していくので危険です。
漏電の危険性
雨漏りで怖いのは漏電リスクです。屋根や外壁などから雨が浸入しているとき、電気コードや照明設備を水が伝ってきたり、電子レンジやテレビなどの家電に水がポタポタと落ちてしまうかもしれません。漏電ブレーカーが作動すれば「漏電した」と分かりますが、そうでないケースもあります。
雨で濡れたところを拭こう、物を寄せようと漏れた電気に触れ、感電や火災が起こる危険もあります。人の命や、住宅の火事など取返しのつかない事態が起こることもあるので注意が必要です。
最後に
雨漏り修理は、雨漏り調査から始まり、原因を追究してからそれに合わせた適切な修理に入っていきます。
修理方法を間違えると、再発リスクや雨漏り被害も大きくになってしまうため、それは絶対に避けたいところです。
そのため、雨漏り修理を行う際は、施工経験豊富で、適切な価格設定で修理を行ってくれる業者の選定がとても重要となります。
雨漏りが発生した場合には、地元で活動している業者をみつけて、早めに修理の依頼を行っていきましょう。
雨漏り修理NAVI