川崎市宮前区のK様邸にて、雨樋交換工事を行いました。
今回は屋根塗装工事中に雨樋の劣化を確認したため、一緒に交換してく形となりました。雨樋の状況は、数年前の雪害の影響を受けて、軒樋が歪んでおり、内部に雨水が溜まってしまっている状態でした。
K様邸では、丸型の樋から、角型の樋に交換を行いましたので、その施工事例をご紹介します。
雨樋の劣化状況
玄関上の屋根の雨樋は逆勾配となってしまい、反対側に雨水が溜まっている状況でした。
2F部分の雨樋は、中央部分が歪んでしまい、両脇に流れた雨水が真ん中に集まって、雨天の際は滝のように雨水が流れ落ちていました。
北面の2F雨樋は、集水器が外れて機能していませんでした。
雨樋交換工事の施工事例
既存雨樋解体撤去
まずは、既存の傷んだ雨樋を解体していきます。
次に、雨樋の金具を解体していきます。バールで、一個一個取外していきます。
下地調整
金具を取外すと、壁面も剥がれたり傷みます。
そのため、下地をコーキングやパテなどで補修してから塗装を行って綺麗に仕上げていきます。
新規雨樋取付け
吊り金具を取付けていきます。
吊り金具の高さを計測して、両端に金具を取付けたら、水糸で勾配通りに順々に金具を取付けていきます。
金具の取付けが完了したら、新規の雨樋を取付けていきます。
新しい樋は、角樋を使用して、金具にはめ込んでいく形で取付けます。
雨樋の材料は、デンカ株式会社のダンラインエクセルのDL55を使用しています。
色はホワイト色です。
各種繋ぎ目などは、接着ボンドで固定をしていきます。
軒樋を取付けたら、軒樋に穴を空けて集水器を取付けていきます。
その後、でんでん(金具)を壁に取付けて、そこに竪樋を設置して雨樋交換工事の完了となります。
雨樋の解体から取付けまで、2人作業で1日で仕上げています。
角樋は丸樋と比較すると強度も強く、雨水を溜め込む容量も多いので、機能性は角樋の方が優れています。
費用は少し高くなりますが、新しく交換を行うのであれば、「角樋」がおすすめです。
工事のまとめ
雨樋も経年劣化や自然災害などで傷み、正常な機能が低下してきます。約20年以上経過してきたら、雨樋の交換の目安になってきます。
塗装だけでは、劣化スピードを遅らせることはできますが必ず限界がでてきます。
また、雪害の場合には火災保険が適用されることがあります。
そのため、雪害・台風の影響で雨樋が歪んでしまった場合には、加入している保険屋さんに連絡してみると良いと思います。
雨樋のことや火災保険のことで、ご不明点などありましたら、お気軽に轍建築までご相談ください。