横浜市港北区のテラスハウス（6軒分）で雨漏り修理を行いました。
雨樋が内側にあるタイプで、内部の隙間や笠木から経年劣化による雨漏りが発生していました。
長期間放置されていたため、内部の下地や軒天ベニヤが腐食していました。
今回は、原因となった内部の補修や笠木の交換、軒天張替えを行っていきましたので、その施工事例をご紹介していきます。
雨漏りによる被害状況
軒天ベニヤが腐食して傷んでいました。通常の経年劣化ではこのように腐食はしないため、内部から雨水がまわっているのがわかります。
原因の一つとして、屋根水切りと内側の雨樋との間に隙間が空いており、ここから雨水が入り込んでました。
また、笠木板金も劣化しており、隙間から雨水が入り込んでいます。
下地が腐食していると、強風で笠木が剥がれ飛んでしまうリスクもあるため交換が必要となります。
雨漏り修理の施工事例
まずは、既存の軒天ベニヤを撤去して内部の状態を確認していきます。
軒天を解体すると、軒天ベニヤを張る下地材（野縁）の腐食がみられました。
垂木や野地板も雨水の影響で腐食が進んでいましたが、そこまで傷んでいなかっため補修と補強で仕上げています。
既存の笠木板金と下地を解体していきます。
２段構造になっている笠木の１段目に下地を取付けていきます。
取付けた下地に水切り板金を取付けていきます。その後、２段目の上部にも下地を取付けていきます。
上部の下地取付け後、その上にコの字型の板金材を取付けていきます。
継ぎ目から雨水が侵入しないようにコーキング等で防水処理を行い、仕上げていきます。
屋根側の水切りと雨樋の隙間を塞ぐために、屋根側の水切りに新しく長めの水切り板金材を取付けて仕上げていきました。
屋根からの雨水の侵入を改善したら、下部の軒天の施工に入っていきます。
まずは、腐食した軒天の下地材の補強を行っていきます。
補強完了後、その下地に新しい軒天ベニヤを張っていきます。
軒天張り上げ後、外壁との取合いにコーキングを行い、防水処理していきます。
その後、軒天ベニヤに塗装していきます。ケンエースを２回塗って仕上げています。
塗装の養生等を剥がして、軒天ベニヤの張替え完了となります。
雨漏り修理のビフォーアフター
工事期間は、１０日間で仕上がりました。
一緒にスレート屋根の塗装も行っています。
雨漏り修理することで雨漏り改善はもちろん、美観も綺麗になりました。
最後に
屋根は新築時は問題ない構造でも、経年劣化によって問題がでてくるケースが非常に多いです。
とくに、この内部に雨樋があるタイプや笠木がある屋根は、年数が経つと不具合が生じやすいため注意が必要です。
雨漏りは放置すると、内部の腐食はどんどん進み状況は悪くなる一方です。
気づいた時点で、早めの雨漏り修理を検討していくことが大事です。
