横浜市南区のK社様が所有している事務所・倉庫の屋根工事を行いました。
既存の屋根材は鉄板屋根を使用されており、主に大きな建物(工場・倉庫)で使用されている屋根材です。
当初は塗装によるリフォームのご相談を受けて屋根の調査を行いましたが、屋根材の状態が悪く、雨漏りも発生していたため、「屋根とパラペット(笠木・内壁・排水)の板金カバー工事」をお勧めさせて頂きました。
その施工事例についてご紹介します。
屋根の劣化状況
屋根材の表面部分が錆による劣化が発生し、全体的に傷んでいました。
錆が悪化して、材料が腐食している箇所もありました。
排水部分の板金材も錆びて、劣化が進んでいました。
その他、ドレン排水から雨樋までの継ぎ手のパイプが、錆びて穴が空き、そこから雨漏れが発生していました。
パラペット、屋根カバー工事の施工事例
仮設足場設置後、まずは材料の荷揚げ作業から入ります。
建物の高さと、材料の寸法が長いため、今回は重機を用意して荷揚げを行いました。
材料をまとめて、屋根にクレーンで荷揚げを行っています。
安全作業で、材料を順番に吊り上げていきます。
材料を吊り上げるのと同時進行で、先に下地の取付けを行っていきます。
下地の取付け後、新規屋根材を張っていきます。
ドリルで穴をあけて、屋根材を下地にビスで固定していきます。
新規屋根材の取付け完了です。
次に、屋根の中央部分に棟板金を取付けていきます。
棟板金の取付け完了です。
屋根の平部の取付け完了後、パラペット(笠木・内壁・排水部分)の施工に入っていきます。
まずは透湿シートを張っていきます。
透湿シートを張り終えましたら、木下地の取付けを行っていきます。
一周ぐるりと、4方向に取付けを行います。
板金材(ガルバリウム鋼板)で、パラペット(笠木、内壁、排水、ドレン排水)をカバーして取付けていきます。
全体的に板金を取付けて、最後は各種コーキングにて防水処理を行ないます。
雨漏れしていた排水の継ぎ手部の修繕と軒天の張替えを行い、工事が完了となります。
工期は3~5人作業で6日間の工事でした。
使用材料と保証期間
【屋根材】
今回の屋根使用材料は、日鉄住金のやまなみ2型という材料を使用しました。
主に工場や倉庫の波型スレート屋根などのカバー工事の際に使用しています。
耐久性は抜群で、意匠性にも優れて、カバーなので遮音性、断熱効果もアップします。
【施工保証】
工事の施工保証期間は、10年間となっています。
万が一の屋根材の剥がれ、施工箇所からの雨漏りなどに対して保証期間は無償で修理しています。
工事のまとめ
今回の屋根はパラペットが立ち上がっており、下からでは屋根の状態が確認できません。そのため、30年以上メンテナンスしないで放置してしまったそうです。
塗装などのメンテナンスをしていなかったため、鉄板は錆や腐食が進み、雨漏りも発生してしまいました。
ここまで錆が進んでしまった場合は、塗装を行っても直ぐに剥がれてしまうため、屋根カバー工事がベストです。また、パラペットも雨漏りが発生しやすいポイントでしたので、一緒にカバーすることで雨仕舞効果が高まります。
塗装工事に比べると費用はかかりますが、屋根を守るための効果的な施工方法となります。鉄板の錆びは放置すると腐食などが進みますので、気づいたら早めのメンテナンスをおすすめします。