横浜市都筑区のF様邸にて、2Fの軒天は「張替え」、1Fの軒天は「カバー工法」で施工を行いました。
張替えは、文字通りに既存のベニヤを剥がしてから、新しい材料を張って仕上げていきます。
カバー工法は、既存のベニヤを剥がさず、増し張りして仕上げる工法です。
ここでは、この2つの施工事例についてご紹介していきます。
軒天の劣化状況
昨年の台風の影響で、2Fの軒天が剥がれてしまったそうです。
内部がみえるほど剥がれてしまった場合、カバー工法(増し張り)ができないため、張替えで仕上げていきました。
台風の影響である2Fの軒天は、火災保険を申請して工事を行っています。
1Fの軒天は、剥がれてはいませんが、シワが出てきています。
また旧塗膜が剥がれて劣化していますので、メンテナンスが必要な時期でした。
そのため、2Fの軒天と一緒に施工を行っていきました。
1Fの軒天は軽度の劣化のため、カバー工法で仕上げています。
カバー工法の方が、剥がす手間やその後の下地調整などが必要なくなるため、費用単価が多少抑えることができます。
軒天張替え、カバー工事の施工事例
まず、2Fの軒天ベニヤを部分的に解体していきます。
解体後に、下地調整と木下地(野縁)などを新設して補強していきます。
新しい軒天材はケイカル板を使用していきます。
ベニヤよりも耐久性が高く、長持ちします。
換気用に穴が開いている、ケイカル素材の有孔板も新しく使用していきます。
寸法通りにカットしたケイカル板を、張っていきます。
2Fは張替え、1Fはボンドを塗り、専用タッカーで増し張り(上張り)していきます。
外壁との取合いは養生を行い、変成シリコンのコーキング材で仕上げていきます。
コーキングが乾いてから、仕上げに塗装を行っていきます。
材料は、ケンエースGⅡを使用しています。
養生を行い、ケンエースをケイカル板に2回塗りしていきます。
塗装が乾いたら完了です。
塗装を行う事で、表面が塗膜で保護されるため、耐久年数が向上します。
また、そのままでは作業中についた汚れ等も目立ちますので、美観目的のためにも塗装を行います。
最終確認を行い、仮設足場を解体して完了です。
工期は、部分的な工事でしたので2日間で仕上がっています。
工事のまとめ
劣化した軒天は、台風などの影響で剥がれてしまう被害が多いです。
剥がれてしまうと、そこから動物の侵入や雨漏りの原因となりますので、早めの対処が必要となります。
施工方法は、完全に剥がれてしまった場合は張替えを行い、軽度の劣化であれば、費用単価が抑えられるカバー工事で施工できます。
新しく張る材料の種類は、とくにご要望が無ければ「ケイカル板」がおすすめとなります。
また、どちらの施工方法にしても、台風の影響による被害であれば火災保険が適用されます。
軒天が台風などの被害に合われた方は、まずは加入している保険屋さんにお問い合わせしてみましょう。