横浜市神奈川区のS様邸にて、漆喰補修工事を行いました。

築20年目にて、訪問営業の人から屋根の指摘を受けて、心配になられたS様から屋根の点検と工事の依頼を受けて対応させていただきました。

劣化状況

 

点検調査を行うと、既存モルタルメンドのひび割れやカビや汚れが発生していました。

 

 

劣化の範囲は、大屋根、下屋根と共に部分的に傷みが進行していました。

 

 

その他、鬼瓦のモルタルメンドの剥がれを確認しました。

 

 

また、谷板金が錆びて劣化していました。

錆びの進行が進むと腐って穴が空いてしまい雨水が内部に侵入していしまいます。

 

 

上記の状況から、大屋根・下屋根ともに全体的に漆喰の補修をご提案させていただきました。

部分的といえど、施工範囲は6割近くありましたので、先々を考えると全体的な補修がおススメです。

数年後に、残り4割の箇所に不具合が出る可能性もありますし、費用的にもまとめてしまった方が、単価も安くなるためです。

ご提案内容にご納得いただき、工事を進めていきました。

軒先の鬼瓦も漆喰にて補修を行っていきます。

 

漆喰補修の施工事例

 

漆喰補修する前に、養生を行っていきます。

ですが、今回のO様邸は屋根勾配があり養生も行いますが、作業後の清掃作業がとても大事となります。

安全上、足場を設置しております。

状況によっては、漆喰の補修作業でも屋根足場も必要になってきます。

 

 

漆喰材は、馬場商店のなんばん漆喰材、「シルガード」の白を使用しています。

硬化剤に消石灰、骨材が炭酸カルシウム白砂、その他、繊維、防水剤(シリコンを含む)、硬化遅延剤、不凍液が含まれており、セメントは含まれていません。

 

 

下地調整後、漆喰を一面一面、丁寧に塗り固めていきます。

 

 

漆喰材を塗った後は、しっかりと乾かしてから確認を行い、養生を剥がしていきます。

 

 

仕上がり完成です。

 

 

三日月部分の漆喰、鬼瓦周りの漆喰補修の完了です。

 

 

鬼瓦の正面仕上がり

 

 

鬼瓦の上部の仕上がり

 

 

下屋根の雨押えのし瓦の漆喰補修の仕上がり

 

 

下屋根の棟瓦の漆喰補修の仕上がり

 

 

谷板金も下地調整後に錆止め塗布後、ウレタン塗装を行って仕上げています。

 

工事のまとめ

 

工事期間は、2人作業で「養生、下地調整、漆喰補修、清掃」含めて2日間で仕上げました。

今回のように屋根勾配がある場合には、費用単価が「+500円~1000円」となります。

作業を行うのに、手間と時間がかかってしまうためです。

漆喰補修を行う事によって、瓦の歪みや雨水の侵入も軽減できて屋根瓦の寿命も長持ちします。

そのほか漆喰以外にも、銅線の巻き直しなど屋根修理が必須となってきます。

粘土瓦は劣化状態の判断がすこし難しいですが、年数が経過してきたら点検調査を行うことがおススメです。

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