相模原市南区のI様邸にて、屋根葺き替え工事を行いました。
経年劣化により、木下地材の腐食や屋根全体に傷みがみられたため、張替えを行っていきました。
ここでは、その施工事例をご紹介します。
屋根材の劣化状況
既存は縦葺きのトタン屋根ですが、経年劣化により全体的に錆が発生しておりました。
トタン屋根の谷部はとくに雨水が集中しやすいため、錆が悪化して腐食していました。
腐食した箇所から雨水がまわり、木下地材も腐食して雨漏りが発生していました。
瓦棒部分の芯木にも腐食がみられました。
屋根葺き替え工事の施工事例
まずは既存のトタン瓦棒屋根を解体撤去していきます。
屋根材の撤去後、新しい下地材（12mm構造用合板）を張っていきます。
その上に防水シート（改質アスファルトルーフィング）を張っていきます。
その後、各種役物を取付けていきます。谷部には新しい谷板金を取付けます。
軒先には唐草を取付けていきます。
役物取付け後に、新しい屋根材を取付けていきます。
新しい屋根材は「月星商事のタフビーム」を使用していきました。
金属製の縦葺き屋根材となり、芯木がなく腐食の心配がありません。
新しい屋根材の張り上げ後、中央の棟板金と壁際の雨押え板金を取付けていきます。
下地には樹脂製のタフモックを取付けていきます。プラスチック製のため、こちらも腐食の心配がありません。
役物取付け部は高さが上がるため、雨水が入らないように面戸を取付けていきます。
取付けた下地に棟カバーを取付け、ビス留めしていきます。
壁際の板金上部にコーキングで防水処理を行って仕上げていきます。
棟部分も同様に仕上げていきます。
その後、最終確認と清掃後を行い完了となります。
屋根葺き替え工事のビフォーアフター
工事期間は３日間でした。
屋根材を葺き替えることで、雨漏りの改善、剥がれ飛散リスクが無くなり、美観も良くなりました。
最後に
トタン屋根は、定期的な塗装によるメンテナンスを行っていても、素材自体の経年劣化により「屋根材の剥がれ」や「雨漏りの発生」リスクがあります。
今回の事例のように、ある程度の年数が経過して古くなった場合は、葺き替えが必要となります。
とくに下地材も腐食しているケースがほとんどですので、下地のメンテナンスもセットとなります。
屋根材の剥がれや雨漏り、劣化が目立ってきた場合は、状況が悪化する前に早めのメンテナンスをおすすめ致します。
