雨漏りが発生した場合に、雨漏りの原因や侵入経路を探るために「雨漏り調査」を行っていきます。
その雨漏り調査方法も、さまざまやり方があり「調査に費用」が発生するものもあります。
ここでは、雨漏り調査の種類とその費用についてご紹介していきます。
雨漏り調査を行う必要性とは?
雨漏り箇所の特定は難しい?
雨漏りの「原因」や「侵入経路」は、簡単にわかるものもあれば、複雑で判断が難しいものもあります。
意外な場所から雨水が侵入しているケースもあり、原因や経路を特定しないまま修理を行っても、雨漏りが再発してしまいます。
予想で修理を行い、何度も雨漏りが再発して無駄な費用がかかってしまったというケースも少なくありません。
そのため、しっかりと雨漏り調査を行って原因を特定してから修理を行う必要があるのです。
雨漏りを解決しないとどうなる?
雨漏りの原因を解決できないとさまざま不具合が生じてしまいます。
①木材が腐食して「耐震性能」の低下
②天井が剥がれ落ちる
③鉄骨の劣化、コンクリートの強度の低下、土壁の劣化
④漏電、アレルギー症状、害虫(シロアリ)の発生
上記のように、しっかりと雨漏りの原因を解決していかなければ、状況が悪化して二次被害も発生してしまいます。
早期発見できれば、部分的な修理で解決できることもありますが、放置してしまうと大規模な工事になってしまう可能性もあります。
雨漏り調査の方法とその費用はどれくらい?
雨漏り調査の方法は、主に「目視調査」、「散水調査」、「赤外線サーモグラフィー調査」を行います。
状況によって、その調査方法や費用は変わってきます。
目視調査
まず、必ず行う雨漏り調査の一つが「目視調査」です。
目視調査は、実際に屋根に上がったり、屋根裏に入ったりして、雨漏りが発生しているかどうか、さらにどこから雨水が侵入しているかなど、「原因予想箇所」を目視でチェックしていきます。
天井裏など内部を確認できない場合は、天井や軒天など一部解体を行って、内部調査を行う事もあります。
目視調査:「無料」
※天井や軒の解体を行う場合や、足場が必要になる場合には費用が発生します。
散水調査
目視調査だけで判断が難しい場合に行うのが「散水調査」です。
散水調査はホースなどで屋根や外壁など(原因予想箇所)に水を撒き、実際の雨を再現するという調査方法です。
下から上に向かって散水を行なって、どこから雨水が入り込んでいるのか、侵入経路を判断していきます。
ただ水を撒くだけと思いがちですが、散水調査は「水の量」や「向き」、「継続時間」などいろいろな条件を変えて行わなければなりません。
そのため熟練した技術と経験が必要になる調査方法です。
散水調査:「1.5~3万円」
※点検口の設置や足場が必要な場合もあります。
赤外線サーモグラフィー調査
赤外線サーモグラフィー調査とは、構造部分の温度変化を調査して雨漏りしている場所を特定する調査方法です。
基本的には、散水調査と並行して行っていきます。
散水により温度が下がるので、その温度差でどこからどの辺りまで漏れているのか確認していきます。
ですが、状況によって調査機材のグレードを上げる必要があり、その使用機材によって費用も変わってきます。
赤外線サーモグラフィー調査:「1.5~10万円」
雨漏り調査を行う場合の注意点
雨漏り調査は、専門的な知識が必要な作業内容です。
そのため、雨漏り調査を行う場合には、「調査を行う業者の選定」がもっとも重要となってきます。
経験が少ないと原因が特定できない?
経験の少ない業者さんに依頼してしまうと「雨漏りの原因」がわからず、解決に至らない場合があります。
雨漏り箇所の特定は非常に難しく、経験が少ないと原因を判断できない業者さんも多いため注意が必要です。
訪問業者に依頼すると高額工事を勧められる?
訪問業者で依頼してしまうと、調査は無料で行ってくれますが、ほとんどの場合「修理ではなく大規模なリフォーム工事」を勧められます。
部分的な修理で解決する内容の雨漏りでも、全体的な「葺き替えや張替え工事」など高額な工事に話が変わってしまうことが多いです。
確かに、全体的にリフォームしてしまえば、雨漏りが解決する可能性は大幅に高まります。
ですが、予算を抑えたい方にとっては、費用が高額になってしまうケースが多いので注意が必要です。
まとめ
雨漏り調査は、雨漏りの原因を特定して適切な修理を行うために大事な作業となります。
その調査方法は、「目視調査」、「散水調査」、「赤外線調査」などがあります。
この調査以外にも天井や壁材の解体から復旧、仮設足場が必要な場合もあります。
調査方法や費用は状況によって変わってきます。
そのほかで「雨漏り調査」について不明点や気になることがありましたら、直接「轍建築」までお気軽にお問い合わせください。