横浜市旭区のS様邸にて、棟板金の補修を行いました。
10月1日の台風の影響で、棟包み(板金材)が剥がれ落ちてしまい、お問い合わせを頂きました。
棟包みの木下地(貫板)は劣化しやすく、留め釘が浮いてきている場合には剥がれやすくなります。
ここでは、被害に合った棟板金を一部修理した事例をご紹介します。
被害状況
木下地(貫板)が腐食して、一部の釘が抜けたことにより、強風で棟包み(板金材)が剥がれていました。
ですが、ある程度の劣化はありましたが、台風レベルの風圧がなければ剥がれ落ちることは少ないので、火災保険にて対応を行っています。
このまま放置してしまうと、防水シートが劣化して雨漏りの原因にもなってしまいます。
このような状態になりましたら、早急な対応が必要です。
棟板金部分修理の施工事例
既存の劣化した木下地は解体して、新しい木下地(貫板)に交換していきます。
15年以上経過しているので、釘が抜けてしまった木下地よりも新しく交換した方が安心です。
屋根の下地調整を行いながら、木下地をビスで固定していきます。
※棟板金の補修箇所は、保険対象の剥がれた箇所のみ行っています。
木下地に、新しい棟包み(ガルバリウム鋼板)をビスで固定ていきます。
基本的に釘で止めることが多いですが、ビス止めの方が抜けづらいためです。
三又部分の板金の加工を行って取付けを行っていきます。
板金取合いにコーキング処理を行って完了です。
工期は、部分的な補修のため2時間くらいの作業でした。
今回は台風による影響なので部分的でしたが、築20年過ぎてきましたら全体的な交換がおススメです。
工事のまとめ
棟板金の下地には、一般的に「木材」が使用されています。
経年劣化の影響で木部は傷むため、釘が浮いて棟包みが剥がれてしまうケースがとても多いです。
とくに強い台風がきた場合には、多少の釘抜けでも飛ばされてしまう可能性があります。
近年では、下地材には「樹脂製」のものや「板金加工」したものがあります。
予算は少し上がってしまいますが、耐久性が向上するのでおススメです。
そのほか棟板金の交換後時には、一緒に屋根の塗装を行ってあげるのがベストです。
足場代金も節約できて、板金の継ぎ目や釘穴に塗膜が付くことによって耐風性が上がるためです。
また、屋根材と棟板金の色も統一できます。
ですが、棟板金の施工方法や交換のタイミング等の判断はなかなか難しいと思いますので、ご不明点などありましたら、お気軽に轍建築にご連絡ください。