横浜市保土ヶ谷区のK様邸にて、棟板金の交換工事を行いました。
雪の影響で傷んだ雨樋の交換を行う際に「仮設足場が建つ」ため、劣化していた棟板金を一緒に交換していきました。
屋根本体のコロニアル材は、6年前に塗装を行っていましたので、手を付けないので棟板金のみ施工しています。
ここでは、棟板金のみ交換を行った施工事例をご紹介します。
既存の棟板金の劣化状況
棟板金の下地は、木材が使用されています。
この木材に釘で固定して板金材(棟包み)を取付けているのですが、経年劣化で木材が傷み「釘」が抜けてきます。
前回、6年前に塗装を行っていますが、この棟板金は施工しないケースが多く、後々このように「釘浮き」による不具合が発生してしまうことが多いです。
釘浮きを放置してしまうと、棟包みが強風などで外れて剥がれてしまう原因となります。
そのため、釘浮きが発生してきたら補修を行うか、状況や年数に応じて棟板金を交換する必要があります。
棟板金交換工事の施工事例
雨樋交換で使用した仮設足場を利用して、施工を行っていきます。
棟板金交換工事は高所作業のため、安全面も含めて基本的に仮設足場が必要となります。
既存板金材(棟包み)の解体撤去を行っていきます。
釘が浮いていた箇所は、剥がすと木下地が腐食していました。
およそ築15年を過ぎてくると、腐食も広がり不具合が発生しやすくなります。
既存の木下地(貫板)も解体撤去していきます。
木下地の解体後、屋根材が割れている場合には補修などを行っていきます。
屋根材の下地調整後、新しい木下地(貫板)を取付けていきます。
木下地の取付けが完了したら、板金材(GL鋼板棟包み)を下地に固定して取付けていきます。
棟包みを下地に固定する際には、「釘ではなくビス」を使用することによって、先々劣化が進んでも抜けづらくなります。
棟板金の取合いには、コーキング材を使用して防水処理を行っていきます。
防水処理を行う事によって、隙間からの雨水の侵入を防ぎます。
一箇所「換気棟」が設置されていたので、同様の位置に新しいものを取付けています。
換気棟は、風の通り道を作り、湿気などの逃げ道を作る役目があります。
棟板金の木下地や野地板などの腐食を多少遅らせる(軽減)効果があります。
最終確認と清掃を行って、棟板金交換工事の完了です。
工事期間は、約30mほどの交換で1日あれば仕上がります。
工事のまとめ
棟板金は、台風などで剥がれたり、飛ばされたりと不具合が続出しています。
築10年前後で、屋根塗装などを行った際には、棟板金の補強や交換を一緒に行っていくと、万が一のトラブルも防ぐことができます。
現在では、棟板金の下地材に「樹脂製」、「板金材」など腐食しない材料を使用するケースが主流となっています。
ですが、どちらも施工する職人によって、「樹脂製」のものは割れたり、「板金材」も穴が広がり外れてしまうといったトラブルも出ています。
どのような材料を使用しても、ちゃんとした施工をしないと、不具合が出てきますので注意が必要です。
屋根工事のことで、気になることや、ご質問等ありましたら轍建築までお気軽にご相談ください。
また、現地調査やお見積り対応も無料で行っていますので、ご希望の方はお問い合わせください。