屋根塗装で使用する塗料の種類はたくさんあって、どれが良いのか一般の方にはわかりづらいと思います。

実際に、グレードによって耐久性が違いますし、屋根材に適した塗料も変わってきます。

ここでは、簡単ですが塗料の種類についてご説明します。

塗料のグレードの種類

 

塗料のグレードは、その塗料を塗ったときの「耐久年数」で区別されています。

屋根に塗装を行ってから、その塗膜が何年もつかということです。

もちろん、耐久年数は目安であり、そのお家の立地条件によって変わってきます。

例えば、「塩害地域」だったり、周りに「家がない」、逆に家に囲まれていて、「雨風の影響を受けにくい」など、状況によって耐久年数が全然違ってくるためです。

また、屋根材の「劣化状況」によっても耐久年数は変わります。

費用面では、耐久年数によって、良い耐久であればある程に費用単価は上がってきます。

ウレタン塗料

 

ウレタンは屋根塗装において一般的と言えるほど、よく使用されているものです。

塗膜の密着力が高く、幅広い箇所の塗装に向いています。とくに、熱によって動きのある鉄板屋根(トタン)の塗装に向いています。

期待耐用年数は「8年~10年位」と言われています。

シリコン塗料

 

優れた耐久性があり、気候の変化や紫外線、汚れなどに強い塗料です。

耐用年数が長めで、コストパフォーマンスがいい塗料として人気を集めています。シリコンを使って塗装を行うと光沢のある仕上がりになるのが特徴です。

化粧スレート(コロニアル、カラーベスト)の塗装では、このシリコン塗料が主流となってきています。

期待耐用年数は「10年~12年位」と言われています。

フッ素塗料

フッ素は防汚性や耐熱・耐寒性、不燃性、耐久性など様々な機能が優れている塗料です。

ビルや橋梁などに使用されることが多いものの、最近では一般の住宅に用いられるケースが増えてきています。

他の塗料に比べて耐用年数が長めですが、費用が高額なのでよくシリコン塗料と比較されます。

期待耐用年数は「12年~15年位」と言われています。

 

塗料メーカー

 

選ぶ基準として、塗料メーカーが気になってくると思います。

ですが、大手塗料メーカーであれば、どのメーカーを使っても相違はないと思います。

日本の「3大塗料メーカー」

日本ペイント

関西ペイント

SK化研

上記の3社が、有名な塗料メーカーです。

幅広い商品が、販売されています。

その他メーカー

水谷ペイント

ロックペイント

日本特殊塗料

その他、モ二エル瓦用の塗装でよく使用される、水谷ペイントや遮熱系塗料で有名な日本特殊塗料もよく選ばれています。

上記メーカーは「ほんの一部」で、優良メーカーはまだまだたくさんあります。

 

特殊塗料について

 

塗料の中には、屋根を保護する事はもちろん、プラスアルファの効果がある塗料があります。

費用は、普通の塗料よりも少し上がります。

遮熱塗料

 

太陽の光の熱を反射して、室内温度を下げてくれる塗料です。

夏場は、この遮熱塗料を塗ることにより、室内温度が下がり、エアコンなどの省エネにもつながります。

断熱塗料

 

室内の暖かい空気を外に逃がさないようにして、暖かい空間を維持できる塗料です。

冬場は、この断熱塗料を塗ることにより、省エネにつながります。

 

特殊塗料の注意点

遮熱塗料、断熱塗料ともに、あくまで塗料です。本格的な断熱材や遮熱鋼板などをリフォームした場合に比べるとそこまでの効果は期待できません。

過度な効果を期待してしまうと残念な気持ちになってしまうので、ほどほどに効果が出るというイメージの方が良いでしょう。

 

まとめ

 

細かい塗料名を上げてしまうとキリがありませんが、塗料を選ぶ判断基準としては、塗装で何年もたせたいかでグレードを決め、特殊塗料にて付加価値をつけたいかを考え、あとは費用で塗料を決めていく形になると思います。

もし塗料選びで不明な点や気になることがありましたら、轍建築へお気軽にお問い合わせください。

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